失敗とは誰しもが経験するものですよね。
この失敗を少しでも和らげることができたなら。
そんなことを考えたことがある人は私だけじゃないはずです。
そこで今回は、失敗についての題材にした書籍「失敗の科学」について解説していきたいと思います。
・失敗の重要性がわかる。
・失敗からの学び方がわかる。
・「失敗の科学」の書籍の重要ポイントを理解できる。
[失敗の科学]ここだけ見て

ここでは本を読む暇がなく、要点だけを知りたい人のために超ざっくりな解説をしていきます。
失敗の科学の要点をギュッと詰め込みました。
・失敗に興味を持ち、自分の知性、才能も努力によってまだまだ伸びると考える成長型マインドセットを持つこと。
・新しいことに挑戦した時や、何か行動を起こした時は、結果を必ずフィードバックしてもらえる環境に身を置く。
・質の高いものを生み出したければとにかく数をこなす。
・ミスをした人に懲罰を与えてもミスは減らない

これだけじゃわからない!
という人は、ここからさらに詳しく解説していきますのでぜひ最後までご覧ください。
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人は失敗を隠したがる
これは誰しもの共通点ですが、人は失敗を隠したがります。
それもそのはず、人は誰だって良いところを見せたがり、わざわざ失敗を公開してカッコ悪いところを見せたくないですよね。
SNSを見ても成功や、きれいで見栄えするものばかりがよくアップされていて、失敗を公開していることは稀ですよね。
このことからわかる通り、人は本質的に失敗を見せたくはないのです。
失敗を恐れるあまり、曖昧なゴールを設定する
人は失敗を恐れるあまり曖昧なゴールを設定します。

失敗と曖昧なゴールって何が関係あるの?
ゴールを曖昧にしておくと、達成できなかったとしても誰にも非難されないからです。
例えばダイエットをするという目標を掲げたとします。
ダイエットの目標を10㎏痩せるという風に設定します。
仮に5㎏瘦せることができたとしても、これでは目標達成できなかったということで失敗に終わりますよね。
では、目標をとにかく痩せるという風に曖昧にするとどうなるかというと、例え100g痩せたとしても目標は達成できたことになります。
このことで何が言いたいかというと、挑戦する前から失敗のことを考え、面目を失わずに済むように逃げ場や言い訳を最初から用意しているというわけです。
これを見て私も思い当たる節がいっぱいあって、心が痛かったですね(笑)
成長する人の共通点は「成長型マインドセット」を持っている


これがこの記事で最も伝えたい内容になります。
人には2種類のタイプの人がいます。
それは固定型マインドセットを持っている人と、成長型マインドセットを持っている人です。
固定型マインドセット
➡知性や才能は、ほぼ固定的な性質だと捉えている人。
成長型マインドセット
➡知性も才能も努力によって伸びると考える人
つまり固定型マインドセットの傾向がある人は、「自分の知性や才能は生まれ持ったもので、ほぼ変えることはできない」と強く信じている人のことです。
一方成長型マインドセットの傾向がある人は、知性や才能も努力によって伸びると考える人で、「先天的なものがどうであれ、根気強く続ければ、自分の資質をさらに高めて成長できる」と信じている人です。
つまり、成長型マインドセットを持つことが私たちが成長できるようになるための秘訣なのです。



なんか少し楽観的過ぎじゃない?
たしかにそう感じてしまいますよね。
実際に私も、楽観的だなと思っていました。
しかし、すでに様々な研究でこれは明らかになっているのです。
成長型マインドセットがもたらす効力
では、ここでは成長型マインドセットは実際に効果があるかわかる実験を2つ紹介したいと思います。
まず1つ目は、5つ並んだアルファベットの内の真ん中の文字をただ答えるだけの実験。
(例)AABAA、BBABB、BBCBBなど
この実験で着目していたのは、エラーに対する反応です。
間違ったときには、固定型、成長型マインドセットどちらもともに強い反応が出ました。
しかし、エラーについての反応はまるっきり違い、成長型の方がより強く出てました。
その差はなんと、3倍も違うという結果が出ました。
このことからわかることは、
【固定型マインドセット】…間違いに着目していない。
【成長型マインドセット】…間違いにしっかりと注意を向けている
また、成長型マインドセットの人は失敗に興味津々であり、エラーの反応が強い人ほど失敗後の正解率が上昇するという結果も出ました。
2つ目の実験では、11~12歳の子どもたちを固定型・成長型マインドセットに分けます。
そして、簡単なタスクを与えた後、困難なタスクに挑戦してもらいました。
するとどうなったかというと結論、固定型マインドセットの人はすぐにあきらめたが、成長型マインドセットの人はやる気を維持するか、取り組み方を改善しようとし、実際に改善することができました。
また、ごく一部の子どもは、彼らの理解力を上回る問題まで解決することができました。
固定型マインドセットの人たちは何故、困難なタスクを解決できなかったかというと、
・自分の能力を過小評価する
・失敗を自分の知性のせいにする
こういう傾向が多くあったそうです。
これは私にも身に覚えがあり、頭が悪いから理解できない、不器用だからこれは自分にはできないと決めつけてしまうことが多くありました。
やる前から諦めモードでは成功できるものも、できないというのは納得できますね。
この2つの実験からわかる通り、失敗への着目度と学習効果との密接な相関関係、取り組み方への意識の変化がもたらす達成度、これらは成長型マインドセットによって得られる効力になります。
以上のことから、成長する人の共通点は「成長型マインドセット」を持っているということがわかります。
完璧主義の罠


人は誰しもが失敗をしたくないと思います。
もちろん私だってそうです。
失敗したくないと思うのは普通の心理です。
ただ、これは非常に厄介で、失敗をしたくないからといって1回で成功を導き出そうとしてしまいます。
すると、頭の中だけの仮説を頼りにして挑戦しようとしてしまいます。
そうするとかえって失敗に近づいてしまうという、矛盾に陥ってしまいます。
では、どうするか?
結論、挑戦と失敗を繰り返すことです。
1回で成功することは稀です。
そんな中、1回で成功することを頭の中で想像しても時間の無駄です。
成功したければ挑戦と失敗を繰り返し、何故失敗したかを試行錯誤することが大切です。
人の失敗から学ぶ
失敗から学ぶのは何も自分の経験だけではありません。
人の失敗からも多くを学び取りましょう。
人の失敗を指をさして笑うのではなく、何故失敗をしたのか自分ごとのように考えることも大切です。
より自分が成功するためには、自分の失敗だけでは少なすぎます。
多くの失敗を学ぶという観点でもやはり、本を読むということは外せないでしょう。
フィードバックがない経験や訓練は何年やっても何も向上しない
成功というのは失敗を繰り返し、それを向上させたことによって成功します。
では、フィードバックをもらえない経験や訓練はいったいどうでしょう?
答えは何も向上することができません。
それは何故かといいますと、フィードバックがなければそれが間違っているのか正しいのかもわからないからです。
フィードバックをもらうということは、何かしらの成功や失敗ををしたということです。
フィードバックがもらえなければ、それが間違っているのか、正しいのかもわかりません。
間違ったやり方を延々と続けても、一向に成長することはできません。
フィードバックがもらえない一番恐ろしいことは、間違いを間違いと気づけないことです。
自分では正しいやり方だと信じてやってきたものが、実は間違っていたりする。
そうなってしまうと、成長できるものも、成長できなくなってしまいます。
フィードバックがない経験や訓練は何年やっても何も向上しません。
こうなってしまっては非常にもったいないです。
ですから、何かしらの行動や挑戦をしたら必ずフィードバックをもらうようにしましょう。
質の高い作品を生み出したければ量をこなす
質の高い作品を生み出したければ量をこなす。



なんか、ちょっと矛盾しているような感じがするんだけど…
そう感じてしまうのも無理はありません。
私も最初は、「何でそうなるの?」と思っていました。
ただ、失敗の科学で紹介されていた実験では、面白い結果が出たのです。
その実験とは、ある陶芸クラスを生徒2組に分けられ、一方は作品を「量」で評価し、もう一方は「質」で評価します。
量で評価する組はとにかく多くの作品を提出し、質で評価する組は自分の中で最高なものを1つ提出します。
するとどうなったかというと、全作品中最も「質」の高い作品を提出したのは、「量」を求めたグループだったのです。
ただ、この実験結果を見て「とにかく量をこなせばいいのか!」と思ってしまったら危ないです。
この実験の裏に隠されている意味は、量をこなすと同時に、何故上手くいかなかったのか思考することが大事になってきます。
試行錯誤しなければ、質の高いものは生み出されません。
何が良くて、何がダメなのか実際に試し、思考することこれが大事になってきます。
そうすることによって失敗しても学ぶことができ、失敗の数が増えれば増える程多くを学び取ることができます。
ミスをしてしまった人に懲罰を与えてもミスは減らない
ミスにを犯してしまったら、怒ったり非難などして懲罰を与えることが一般的だと思われています。
しかし、これではむしろ逆効果です。
問題が単純なら、非難にも効果があるのかもしれません。
注意を怠ったために起こるミスなら、罰則を強化すればミスを減らすことができるかもしれません。
ですが、ミスというのはそんな単純なものではありません。
私も経験がありますが、ミスというのは複雑な要素がいくつも絡み合って生まれます。
その時の環境や心境、体調など決して一つだけの要素だけではありません。
そんな中で相手を不当に怒って非難したり、重い罰則を科せば科すほど、ミスを報告したがらなくなり、ミスは埋もれていきます。
ミスを報告しなくなると、失敗から学ぶ機会がなくなり、同じミスが繰り返し起きてしまいます。
その結果さらに非難が強まり、隠ぺい体質は強化されるという悪循環に陥ってしまいます。
ミスの報告をさせるには相手を信頼すること
ミスをした時に怒って非難をしたり、懲罰を与えないと職場全体が甘い雰囲気になってしまうのではないかと思いがちですが、実はそうではありません。
ミス自体については、しっかりと責任の追及をします。
しかし、そこではミスをした人を咎めたり非難することなく、事実をしっかりと拾い上げます。
時間をかけてでも、本当に何が起こったのかを丁寧に調べる姿勢を見せていれば、相手も責任追及を恐れずに済みます。
ミスを「誰の責任か?」と追及するのではなく、ミス自体を追求する。
そして、責任を追及する立場の人は相手を信頼する。
こうすることによってミスを報告しやすい環境になり、ミスから学ぶという好循環に入ることができます。
まとめ


今回は失敗の科学について解説しました。
まとめると、
・人は本能的に失敗を隠したがり、挑戦することを恐れる。
・失敗を恐れることなく、知性や才能も努力によって伸びると考える「成長型マインドセット」を持っている人が成長しやすい。
・挑戦と失敗を繰り返し、適切なフィードバックをもらうことが成功への近道。
・ミスをしてしまった人に懲罰を与えてもミスは減らない。
失敗は生きているうえでは切っても切り離せません。
失敗を上手に受け止め、それを糧にすることで成長することができます。
私も失敗だらけの人生ですが、失敗を無駄にすることなく、しっかりと学んで今よりもさらに成長していきたいと思います。


以上、参考になれば嬉しいです。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
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