- 「集中が続かなくて、今日やるつもりだった分が終わらなかった」
- 「長時間の作業になると、だんだん体がしんどくなってくる」
- 「副業に使える1日1〜2時間が、うまく進まない」
その原因、机と椅子の高さかもしれません。
高さが合っていないと、人はそのつど座り直します。
1回は数秒でも、これが1日に何度も入ります。
私は食卓用の椅子からオフィスチェアに替えて、机に合う高さにしました。座り直す回数は減りました。
集中が切れるまでの時間は、30分ほどから90分くらいに伸びました(個人の感想です。椅子そのものが変わっていますし、同じ時期に作業の内容や休憩の取り方も変わっています)。
合わせ方は1つの式で出ます。机と座面の高さの差=身長÷6です(日本オフィス家具協会の計算式)。
机と椅子のどちらが先にあるかで、式の向きを変えるだけ。
179cmの私と163cmのパートナーが同じ机と椅子を1年以上使っていて、高さはすべて自分で測りました。
読み終えると、自分がどのケースかと、いまの家具のまま合わせられるかが分かります。
私自身、高さの合わない机と椅子で毎日何時間も作業していたころ、肩こりと首こりがひどくなって、病院に通いました。
それをきっかけに、高さを本気で調べました。
ただ、この記事で扱うのは体の調子ではなく「作業の続けやすさ」です。
高さを合わせれば体がどうなるかは、私が判断できることではありません。
- あなたの身長に合う、机と椅子の高さ
- いま使っている机に合わせた座面の高さ
- 机も椅子も動かせないときの対処法3つ
- 179cmと163cmが同じ机・同じ椅子を1年以上使った実測値
結論|先にある家具に合わせる。机と座面の高さの差は身長÷6
- 机が先にある人:座面の高さ = 机の高さ − 身長÷6
- 椅子が先にある人:机の高さ = 座面の高さ + 身長÷6
- これから両方そろえる人:座面 = 身長÷4/机 = 座面 + 身長÷6
使うのは、この3つのどれか1つです。
すでにある家具の高さを測って、式に入れるだけ。
身長172cm・机72cmの人なら、72 − 172÷6 = 43.3cm。43.3cmが、合う座面の高さです。
机も椅子もすでにある人は、椅子の座面が上下するかを確かめてください。
上下しないなら計算では解けないので、後半の「机も椅子も動かせない場合」へ進んでください。
順番は以上です。あとは、どちらを基準にするかで使う式が変わります。
計算するのが面倒な方へ|入力するだけの自動計算ツール
自分で割り算をしなくても、下に身長を入れれば同じ数字が出ます。
いま使っている机の高さも入れると、その机に合わせた座面の高さが出ます。
机の高さの測り方は、このあと写真で載せました。
机と椅子の高さ 自動計算ツール
身長を入れると、目安の高さが出ます。いま使っている机や椅子の高さも入れると、それに合わせた高さが分かります。
身長を入れると、ここに答えが出ます。
計算式は日本オフィス家具協会(JOIFA)「安心・安全なイスの選び方」より(2026年8月21日確認)。座面の高さ=身長÷4、机の高さ=座面の高さ+身長÷6。数値はあくまで目安です。
自分がどのケースか|4つとも数字を出しました
同じ身長172cmの方で、4つとも計算しました。自分の行だけ読んでいただければ大丈夫です。
| あなたの状況 | 使う式 | 身長172cmならこの数字 |
|---|---|---|
| ケース1:机が固定(賃貸の作り付け・重い机) | 座面 = 机 − 身長÷6 | 机が72cmなら → 座面43.3cm |
| ケース2:椅子が固定(ダイニングチェア) | 机 = 座面の実測 + 身長÷6 | 座面が40cmなら → 机68.7cm |
| ケース3:これから両方選べる | 座面 = 身長÷4 机 = 座面 + 身長÷6 | 座面43.0cm・机71.7cm |
| ケース4:机も椅子も固定(ダイニングテーブル+ダイニングチェア) | 式では解けない | 「机も椅子も動かせない場合|私が実際にやった対処法3つ」へ(後半) |
ケース1を例に、手を動かしてみます。
身長172cm・机72cmの場合です。使う式は「座面の高さ = 机の高さ − 身長÷6」です。
172 ÷ 6 = 28.7cm 72 − 28.7 = 43.3cm
出た数字が目標の座面高です。
あとは椅子を目標の高さに合わせて、足の裏が床についているかを確かめます。
同じ172cmの方でも、状況が変われば答えは変わります。
ちなみに、うちの机は74.5cm。
同じ172cmの方がうちの机で作業すると、座面は45.8cmになります。
机が2.5cm高いだけで、座面もちょうど2.5cm上がる。
基準になる家具が決まれば、もう一方の高さは自動的に決まります。
うちの場合、その基準が机でした。
自分の身長でやるなら、上の自動計算ツールがいちばん早いです。
身長と、いま使っている机の高さを入れれば、この割り算をしなくても座面の高さが出ます。
机の高さがまだ決まっていない方は、このあとの早見表(145cmから5cm刻み)を見てください。
ケース4の方は、正直なところ計算では解決しません。
対処法を2つにしぼって後半に書いたので、そちらへ飛んでいただいて構いません。オフィスチェアを買う前の私が、まさにこの状態でした。
ここからは、机がすでにある方(ケース1・ケース4)への話です。
上の計算ツールに入れる机の高さは、自分で測った数字を使ってください。
椅子が先にある方(ケース2)は、机ではなく座面を測ります。測り方は後半の「ケース別に、確かめることは1つだけ」の表に書きました。
身長から高さを計算する|早見表と4つの分かれ道
日本オフィス家具協会(JOIFA)が、座面と机の高さの目安を計算式で公開しています。この記事に出てくる数字は、すべてこの式から出したものです。原文を引用します。
座面の高さの目安は身長×1/4
デスク高さの目安は=座面高+差尺(身長×1/6)
(差尺=デスク高さ-座面高さ)
(日本オフィス家具協会「安心・安全なイスの選び方」・2026年8月21日確認)
この記事に出てくる「机の高さ − 身長÷6」は、2つめの式を書き換えたものです。
「デスク高さ = 座面高 + 身長÷6」を座面高について解くと、「座面高 = デスク高さ − 身長÷6」になります。
移項しただけで、同じ式です。机がすでにある方は、この形を使います。
まず全体の目安|145cmから5cm刻みの早見表
机も椅子も自由に選べるなら、この表がそのまま使えます。JOIFAの2つの式をそのまま計算した数値です。
| 身長 | 座面の高さ目安 | 差尺目安 | 机の高さ目安 |
|---|---|---|---|
| 145cm | 36.3cm | 24.2cm | 60.4cm |
| 150cm | 37.5cm | 25.0cm | 62.5cm |
| 155cm | 38.8cm | 25.8cm | 64.6cm |
| 160cm | 40.0cm | 26.7cm | 66.7cm |
| 165cm | 41.3cm | 27.5cm | 68.8cm |
| 170cm | 42.5cm | 28.3cm | 70.8cm |
| 175cm | 43.8cm | 29.2cm | 72.9cm |
| 179cm(私) | 44.75cm | 29.83cm | 74.58cm |
| 180cm | 45.0cm | 30.0cm | 75.0cm |
| 185cm | 46.3cm | 30.8cm | 77.1cm |
| 190cm | 47.5cm | 31.7cm | 79.2cm |
※座面の高さ=身長÷4、机の高さ=座面の高さ+身長÷6(JOIFA公式の式をそのまま計算)。
細かい数字は気にせず、いちばん近い身長の行を見てください。
実際の調整幅や刻みは椅子によって違うので、お使いの椅子で作れる範囲に丸めて構いません(私の179cmの行だけ、後の検証で使うため細かく出しています)。
1つ注意があります。この表の座面の高さは「身長÷4」なので、168cmより低い身長では42cmを下回ります。
私が自宅で使っているオカムラの「シルフィー」というオフィスチェアの場合、座面が下がるのは42cmまでです(オカムラ公式・2026年8月確認)。表の数字を、そのままは作れないことになります。
ただ、これで手詰まりになるわけではありません。
机がすでにある方が使うのは「机の高さ − 身長÷6」のほうで、この式は身長が低いほど答えが高くなります。
身長から出すと42cmを下回る163cmのパートナーも、我が家では45cmで座れています(私がメジャーで測った値。長時間の作業では本人が調整しています)。なぜそうなるのかは、後半の「163cmのパートナー|2つの式が6.6cmずれても、短い作業は同じ45cmのままです」で実測値を並べて説明します。
42cmの下限が効いてくるのは、机もこれから選ぶケース3の方です。
その場合は42cmを下限として、机の高さをそちらに合わせることになります。
机も椅子も動かないなら、ケース4です。
ケース別に、確かめることは1つだけ
式と数字は、結論の表と計算ツールで出したとおりです。
ここで足すのは、それぞれのケースで1つだけ確かめてほしいことです。自分の行だけ見てください。
| あなたの状況 | 使う式 | 確かめること |
|---|---|---|
| ケース1|机が固定 | 座面 = 机 − 身長÷6 | 出た高さを、自分の椅子で作れるか |
| ケース2|椅子が固定 | 机 = 座面の実測 + 身長÷6 | 座面を、床からクッションの上まで測る |
| ケース3|両方動く | 座面 = 身長÷4 机 = 座面 + 身長÷6 | 座面高を調整できる椅子を選ぶ |
| ケース4|両方固定 | 式では解けない | 「机も椅子も動かせない場合」へ進む |
ケース1で作れる範囲を知るには、椅子をいちばん低くしたときと高くしたときの座面高を測ります。計算値がその外に出るなら、椅子側では合わせられません。ケース4へ進んでください。
ケース2で、その高さの机が見つからないときは、椅子を替えるほうが早く合います。そのときはケース1の式に移ります。
ここまでの式は、体格だけを基準にした目安です。
ところが実際には、椅子の肘置きと机の位置関係という、もう1つの制約が働くことがあります。
私の家では、まさにこれが起きていました。このあと、実測の数字を出して見ていきます。
計算した数字が使えないことがある|同じ机で179cmは合い、163cmは6.6cmずれた
ここまでで数字は出ました。ただ、出た数字がそのまま使えないことがあります。
同じ机・同じ椅子を1年以上使ってきて、私(179cm)では2つの式がほぼ同じ答えを出したのに、パートナー(163cm)では6.6cmも離れた答えになりました。
理由は肘置きです。
座面の高さを変えると、肘置きの高さも一緒に動きます。
そして肘置きが机に届かないと、キーボードが打ちにくくなります。我が家の座面高が45cmに決まっているのは、身長ではなく、この理由でした。
椅子に数字を入れる前に、ここだけ見ておいてください。
実測値(すべて私がメジャーで測ったもの)
| 項目 | 実測値 |
|---|---|
| 机の高さ(床〜天板の上面) | 74.5cm |
| 天板の厚み | 1.1cm |
| 天板の下面の高さ(74.5−1.1) | 73.4cm |
| 机の昇降 | できない(固定式) |
| 肘置きの高さ(床〜肘パッドの上面) | 72cm |
| 座面高(私・179cm) | 45cm |
※2026年8月時点、私が自宅のデスクとオカムラ シルフィーを実測した数値です。
椅子はエクストラハイバック/可動ヘッドレスト/背メッシュ/座面クッション/アジャストアームの構成です。
座面高は床から座面クッションの最も高い部分までを測っています。
このあとに出てくる数字は、ほとんどがこの表のどれかです。
覚えなくて大丈夫です。
179cmの私|計算した高さと、うちの机の差は1mm
JOIFAの式に私の身長179cmを入れると、机の高さは74.58cmと出ます(日本オフィス家具協会「安心・安全なイスの選び方」・2026年8月21日確認の式から計算)。
うちの机は74.5cm。差は1mmもありません。
高さを調べて買った机ではありません。たまたま合っていただけです。
そのおかげで、私は身長から計算しても、机から逆算しても、同じ場所にたどり着きます。
163cmのパートナー|2つの式が6.6cmずれても、短い作業は同じ45cmのままです
同じ2つの式をパートナー(163cm)に当てはめると、答えが6.6cm離れます。
それでもパートナーは、短い作業なら私と同じ45cmのまま座っています(何時間もかかる作業のときは、自分で座面高を調整しています)。
| 使う式 | 163cmの座面高 |
|---|---|
| 身長から出す(163 ÷ 4) | 40.75cm |
| 机から逆算する(74.5 − 163÷6) | 47.33cm |
| 2つの差 | 6.6cm |
※机の74.5cmは私がメジャーで測った値。式は日本オフィス家具協会「安心・安全なイスの選び方」(2026年8月21日確認)。なお、およそ41cmはシルフィーの下限42cmを下回るので、この椅子では作れません。
同じ机、同じ椅子です。それでも私では2つの答えが重なり、パートナーでは6.6cm離れました。
この差が表しているのは、机がその人に合っているかどうかです。
うちの机は、パートナーには高い。高すぎる分が、そのまま6.6cmになって出てきます。
同じ差が、あなたの机でも出ています。
冒頭のツールに身長と机の高さの2つだけを入れてみてください。「あなたの机は、目安より◯cm高い(低い)です」と出ます。その◯cmが、机のずれている分です。
ずれが小さければ、その机はあなたに合っています。
では、大きく出たら諦めるのか。
そうではありません。うちのパートナーは6.6cmずれたまま、同じ机と同じ椅子を1年以上使っています。
ずれの大きさは、机を替える合図ではありません。
どこを動かすかを決めるための数字です。
うちはなぜ、身長の式が出したおよそ41cmに寄せないのか。そもそもこの椅子は42cmまでしか下がりません。では下げられるところまで下げればいいかというと、それもしていません。
座面だけを見ていると、下げない理由が出てきません。
座面だけではありません|デスクワークなら肘置きの高さも大事です
うちが座面を下げない理由は、肘置きにあります。
一日中キーボードを打つなら、肘置きの高さは座面と同じくらい大事です。
腕をどこに置くかで、打ちやすさが変わるからです。
私がこの高さにする前は、腕を乗せるところの角が当たる感じがあり、作業に集中しづらくなっていました。
72cmに合わせてからは、私はその当たる感じが気にならなくなりました。
私がキーボードを打つのが楽なのも、この位置関係のときです。
合わせたのは数字ではありません。
うちの肘置きは、天板より2.5cm低いところにあります(この章のはじめの実測値の表)。
それでも、腕を渡すと段差をほとんど感じません。
腕が肘置きのパッドに乗って、手はそこから天板へ上がるからです。
45cmは、この位置関係を優先した結果です。
座面を下げると、肘置きも一緒に下がってしまいます。
だから2人とも、ふだんは同じ45cmで座っています。
身長では分けていません。ただし固定ではありません。何時間もかかる作業のときは、パートナーは自分で座面高を調整しています。
シルフィーの肘置きは、座面と一緒に上下します。
肘置きだけを上げ直すこともできますが、動く幅は10cmまで(オカムラ公式・下の※)。座面を下げきると、目一杯上げても、うちの机の下面には1.4cm届きません。
座面を先に決めてしまうと、肘置きのほうが犠牲になることがあります。
あなたが合わせるときの目印も、同じです。
机と肘置きが、フラットにつながる高さ。腕を乗せて、手がそのまま机へ渡れば、その位置です。
我が家の45cmは、そうやって決まった結果であって、おすすめの数字ではありません。
※オカムラ公式で、肘置きの下限は62cm(外形寸法代表図(PDF))、肘置きだけを上げられる幅は10cm(同社製品ページ・機能欄)。ともに2026年8月確認。62+10=72cm、机の下面73.4cmとの差1.4cmは、私の計算です。
椅子そのものの評価が気になった方は、【正直レビュー】オカムラ シルフィーを1年以上使った評価にまとめています。
机も椅子も動かせない場合|私が実際にやった対処法3つ
机も椅子も高さが変えられないとき、私がやったのは次の3つです。
- 座面にクッションを敷く(机と座面の差が縮む)
- モニターとパソコンスタンドで画面を上げる(目線が上がる)
- 椅子を替える(座面が下がる。下げられるのは椅子だけ)
3つとも私が実際に試したものです。ただし、椅子を替えるときだけは1脚買う費用がかかります。
対処法1|座面にクッションを敷く
座る位置が上がるので、机と座面の差が縮みます。
机が高くて、腕を持ち上げながら打っている人には、クッションがいちばん安く効きます。
シルフィーを買う前、私はダイニングテーブルと食卓用の椅子で作業していました。最初に買い足したのもクッションです。
ただ、高さのために敷いたのではありません。
食卓用の椅子は、長く座り続けるための椅子ではありません。
食事のための椅子だからです。高さが変わったのは結果でした。
注意が2つあります。
座面が上がったぶん、足は床から遠くなります。
浮いたら、座面を下げ直すのではなく足元に台を置いてください。
厚みのあるクッションは沈むので、座り直すたびに高さが変わることもあります。
もう1つは目線で、目線の話が次の対処法2につながりました。
対処法2|モニターとパソコンスタンドで画面を上げる
机の上に足すと、目線が上がります。
机も椅子も動かせないとき、もう1つ触れる場所が机の上です。
ただし机と座面の差は変わらないので、腕の高さで困っている人には効きません。
効くのは、画面を見下ろす形になっている人です。
モニターとパソコンスタンドを買ったのは、クッションのあとでした。
クッションを敷くと座る位置が上がり、目線も一緒に上がって、机に置いたノートパソコンを前より見下ろす形になったからです。
だから今度は、画面のほうを持ち上げました。
机も椅子も動かせない条件では、画面を上げるのが私のベストな答えでした。
ただし、画面を上げても、目線がぴったり合うところまでは届きません。
机と椅子の高さが合っていないまま、画面の位置だけで埋めているからです。
短い作業なら、これで足りていました。
対処法3|椅子を替える
座面を下げられるのは、椅子を替えたときだけです。
クッションは「上げる」方向にしか動きません。
机が高すぎるのではなく座面が高すぎる場合、クッションは役に立ちません。
そのかわり、椅子だけは1脚買う費用がかかります。クッションとは桁が違います。
安く済ませたくて読んでいる方には申し訳ないのですが、座面を下げる方法はほかにありません。
私が椅子を替えたのは、前の2つでは届かないところがあったからです。
クッションを敷いても、机と座面の差はクッションの厚みぶんしか縮みません。
画面を上げても、目線が合うところまでは届かない。クッションもモニターも、座面そのものを動かしていないからです。
短い作業なら、クッションと画面の高さで足りていました。
足りなくなったのは、本格的に長時間のデスクワークをするようになってからです。
お尻が痛くなって、途中で集中が切れる。作業効率が悪かったと感じています(個人の感想です)。
座面の上と机の上に足すだけでは、限界がありました。
だから椅子そのものを替えました。買い替えたのは、いま自宅で使っているオカムラのシルフィーです。
座面が42〜52cmの範囲で動く(オカムラ公式・2026年8月確認)ので、初めて座面の高さが自分の側に来ました。
それから1年以上、机には一度も手を入れていません。
替えたのが机ではなく椅子だったことに、理由があります。
上下に動く場所が1つできると、机の高さから座面を逆算して合わせられる——ケース1の形に持ち込めます。
机を買い替えても、高さは新しい1つに固定されるだけで、ケース1の形にはなりません。
では、机と椅子のどちらを買えばいいのか。次に書きます。
買うなら、机より椅子です
同じ予算を1つに使うなら、買うのは机ではなく椅子です。目標の高さは出たけれど、いまの机と椅子では作れない。かといって、両方を買い替えることもできない——どちらか1つを選ぶなら、私がすすめるのは椅子です。
高さは、椅子の側でも合わせられます。うちの机は74.5cmですが、座面が42〜52cmの幅で動くので、机には手を入れずに済みました。肘置きも座面と一緒に上下します(いずれもオカムラ公式・2026年8月確認。高さを変えられる昇降デスクは別で、私が自宅に入れなかった理由はよくある質問に書きました)。
ただ、椅子をすすめる理由はそこではありません。机を買い替えても手に入らないものが、椅子にはあります。私が使っているオカムラのシルフィーの場合は、次の3つでした。
- 背もたれのメッシュの張り(背中がしっかり支えられます)
- 座面のクッションの座り心地(食卓用の椅子にクッションを敷いていたころとは別物でした)
- 後ろに23°、前に10°倒せること(前で没頭、後ろでひと息)
3つとも、1年以上座ってみて分かったことです。私は職場でもオカムラのポータムに座っていますが、同じ背メッシュでも張りはシルフィーのほうが強く、背中を預けても沈み込みません。張りがあるほうが作業に集中しやすい、と私は感じます。座面は、クッションの硬さがちょうど良く、食卓用の椅子にクッションを敷いていたころのように途中で何度も座り直すことがありません。そして「ここぞ」というときに前へ倒すと、私はスイッチが入ります。後ろは深く倒れないので、休憩が長引きません。
※前傾10°・後傾23°、前傾が「座面ごと前に傾く」ことは、いずれもオカムラ公式のシルフィー製品ページ(2026年8月確認)。3つとも、オフィスチェアなら必ず付いているものではありません。前に倒せない椅子もありますし、メッシュの張りやクッションの硬さは椅子ごとに違います。
変わったのは、1日の終わり方でした。今日やるはずだった分が終わらず、翌日に持ち越す。在宅で働いていると、この持ち越しがいちばん効いてきます。途中で止まらなくなれば、同じ時間でも進む量は変わります。翌日に回すはずだった分が、その日のうちに終わる日も出てくるかもしれません。副業に使える時間が1日1時間しかない、という方なら、その1時間の密度が変わります(個人の感想です)。前傾も、浅い後傾も、机を買い替えて手に入るものではありません。
ただし、機能が多ければいい椅子、というわけでもありません。私は10万円級の椅子でも失敗しています。何を見落としていたかは、【実体験】オフィスチェアの選び方で大後悔!疲れないイスの条件に書きました。シルフィーにも合う・合わないはあります。前傾を結局使わなかった、リクライニングが浅くて物足りない——シルフィーで後悔しやすい条件はオカムラ シルフィーで後悔する人の特徴5選|1年愛用者が正直に解説にまとめました。
なお、机と椅子の高さの話は、体の調子ではなく作業の続けやすさとして書いています。私が書けるのは、自分が使ってどう感じたかまでです。
では、どのオフィスチェアか|私が毎日座っている2台
私は毎日、2台のオフィスチェアに座っています。自宅がオカムラのシルフィーで1年以上、職場がオカムラのポータムで3年2か月。同じ体で、同じ日に座り比べてきました。
- 頭も預けたい → シルフィー
- 予算を抑えたい → ポータム(ただしヘッドレストがなく、後付けもできません)
※シルフィーのヘッドレストは構成によって付きません。私はエクストラハイバック・可動ヘッドレストの構成です。
シルフィーは、1年以上座って軋みも異音も出ていません。
構造体の保証は8年です(オカムラ公式「シーティングの品質保証について」・2026年9月11日確認)。
ただし8年になるのは2021年1月1日以降に買ったものです。
それ以前は3年で、一般的なオフィスで1日8時間程度使う想定の保証です。
中古を買うときは、製造年ではなく購入年で変わる点に気をつけてください。
毎日座って何年も使うものなので、私はここを重く見ています。
この記事は高さから椅子を選ぶ話に絞っているので、椅子そのものの評価は【正直レビュー】オカムラ シルフィーを1年以上使った評価に書きました。
予算が合わないなら、ポータムがあります。
座面の調整幅は42〜51.2cmで、シルフィーとほぼ同じだけ動きます(オカムラ公式・2026年8月確認)。
価格の差は4万7千円ほどでした(2026年8月5日にKagg.jpで確認した税込価格。私の構成のシルフィーがKagg.jpの会員価格で125,620円、ポータムが78,320円。ポータムには会員価格の設定がありません。どちらも変動します)。
ただしポータムにはヘッドレストがなく、後から付けることもできません。
3年2か月使ってきて、決定的に足りないと感じたのはここでした(個人の感想です)。
座り比べた中身はオカムラ ポータムを3年2か月使ったレビュー|シルフィーと毎日比べて分かった本音に書いています。
それでも予算が届かないときは|中古を見る前に、1つだけ
新品が難しいなら、中古という選択肢があります。私自身も中古を検討したうえで新品を買ったので、相場と探し方は調べてあります。
ただ、その前に1つだけお伝えしておきます。
この記事で書いてきたことは全部、座面が上下することを前提にしています。
机の高さから座面を逆算する。肘置きを机に合わせる。10cmの幅で吸収する——どれも、椅子の昇降が生きていなければ成立しません。
だから中古を見るときは、座面がスムーズに上下するかを最優先で確認してください。
途中で止まらないか、座っているうちに自然に下がってこないか。
ここが傷んでいる個体を選ぶと、この記事の内容がまるごと使えなくなります。
相場は、背もたれのタイプで変わります。
2026年5月にヤフオク・メルカリ・オフィスバスターズ・Kagg.jpマルシェで調べたときは、ローバックが約2〜3.5万円、ハイバックが2.5〜5万円、固定ヘッドレストのエクストラハイバックが4〜7.7万円でした。
ただし、私と同じ可動ヘッドレストの構成は、このとき中古ではほとんど見つかりませんでした。
頭も預けたくて選ぶなら、中古で粘るより新品のほうが早いかもしれません。
金額は出品の波で動くので、実際の数字は出品ページで確かめてください。状態の見分け方と、そのほかの確認ポイントはオカムラ シルフィー 中古の妥当相場は2万円台〜|失敗しない買い方にまとめました。
なお、アウトレットを探そうと考えている方へ。
数が少なく、出会えるかは時期しだい、というのが、私が調べた結果でした(2026年5月時点の在庫調査)。探すあてにするより、中古か新品で考えたほうが早いと思います。調べた中身はオカムラ シルフィー アウトレットは買い?価格相場と選び方を解説にあります。
まとめ|JOIFAの式は正しい。自分がどのケースかを先に決める
計算式は正しく、つまずくのは使う順番のほうでした。
机と椅子のどちらが先にあるかで、式の向きが変わります。要点をもう一度置いておきます。
- JOIFAの計算式:座面の高さ=身長÷4/机の高さ=座面の高さ+身長÷6
- ケース1・机が固定:式を逆から使う(座面の高さ=机の高さ-身長÷6)
- ケース2・椅子が固定:机の高さ=座面の実測高さ+身長÷6。その高さの机が見つからないなら、椅子を替えてケース1に移る
- ケース3・これから両方選ぶ:早見表の数字をそのまま使える
- ケース4・机も椅子も固定:式では解けない。私が試したのはクッション・モニターとパソコンスタンド・椅子の買い替えの3つで、座面を下げられたのは椅子を替えたときだけでした
- 足が浮いたら、座面を下げずに足元を上げる:座面を下げると、机に合わせて決めた腕の位置がやり直しになります
私(179cm・机74.5cm)は2つの式がほぼ重なりましたが、パートナー(163cm)は6.6cm離れました。
それでもパートナーは、短い作業なら私と同じ45cmのままです。
この高さだと肘置きが机とほぼフラットになって、キーボードが打ちやすいからです(個人の感想です)。
机が肘置きの位置を決めて、肘置きが座面の高さを決める。
身長は、その順番のどこにも入っていませんでした。
買うものを1つに絞るなら、机ではなく椅子です。
高さは椅子側の10cmで吸収できますし、前に倒せることも背もたれの張りも、机を買い替えて手に入るものではありません。
2台の選び分けと、新品・中古の金額は、1つ前の「買うなら、机より椅子です」に書きました。頭も預けたいならシルフィー、予算を抑えたいならポータム、という並べ方をしています。
よくある質問
- 机の高さは何cmが正解ですか?
-
身長170cmなら70.8cm、175cmなら72.9cm、180cmなら75.0cmが目安です。
日本オフィス家具協会(JOIFA)の「座面の高さ=身長÷4」「机の高さ=座面の高さ+身長÷6」という計算式から出した数字で、5cm刻みの早見表は記事の前半にあります。
ただし、この数字が役に立つのは机をこれから選べる方だけです。 - 机がすでにあって高さを変えられません。早見表は使えますか?
-
早見表の「机の高さ」の列は使わず、机を測って逆算してください。
式は「座面の高さ=机の高さ-身長÷6」です。身長172cm・机72cmなら43.3cm。早見表は「机も自由に選べるなら」という前提の数字なので、机が先にある方はこちらの式を使います。 - 机が高すぎるとき、椅子を上げるのと机を下げるのはどちらがいいですか?
-
まず椅子を上げるほうを試してください。多くの机は高さを変えられませんし、机の側に手を入れる方法は元に戻せません。シルフィーの座面高は42〜52cmで10cm動きます。この幅で足りるかを先に確認して、それでも足りないときに机の側を考える、という順番が安全です。
- ダイニングテーブルで仕事をしています。机も椅子も高さが変えられないときは、どうすればいいですか?
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計算式では解けないので、後から「動かせる場所」を作ることになります。
私がやったのは3つで、クッションを敷く(机が高すぎるときに差が縮む)、モニターとパソコンスタンドで画面を上げる(差は変わらず、目線に効く)、椅子を替えるです。
クッションは「上げる」方向にしか動かないので、座面を下げたいなら椅子しかありません。
私も最終的に椅子を替えました。詳しくは「机も椅子も動かせない場合」に書きました。 - 足が床につかないときはどうすればいいですか?
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座面を下げるのではなく、足元を上げてください。
座面を下げると、机に合わせて決めた腕の高さが崩れるためです。
踏み台やフットレストなど、足を乗せられるものを置くのが基本の解き方になります。
日本オフィス家具協会も「踵は床につける」ことを推奨していますが(同協会「安心・安全なイスの選び方」・2026年8月21日確認)、机が高い家庭では計算どおりにすると踵が浮きやすくなります。
なお、足がつくかどうかは履き物でも変わるので、普段その部屋で履いているもので確かめてください。 - 肘置き(アームレスト)は机と同じ高さにするべきですか?
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数字を合わせる必要はありません。
上限は天板の下面です。それより高くすると机にぶつかります。
我が家は天板の上面が74.5cm、下面が73.4cmで、肘置きは72cmに設定しています。
数字としては机と同じではありませんが、腕を乗せたときの収まりはここで揃いました。 - シルフィーの座面高は何cmから何cmまで調整できますか?
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42〜52cmです。動く幅はちょうど10cm。
オカムラ公式のシルフィー製品ページの機能説明に「座面の右下にあるレバーを持ち上げることで、座面の高さ調節が可能です。(ストローク:100㎜)」とあり、座面高420〜520mmという数値はオカムラ公式の製品詳細ページに記載があります(どちらも2026年9月11日確認。100mm=10cmです)。
計算した数字がこの範囲の外に出てしまう場合(身長168cm未満など)でも、範囲内でいちばん近い高さを選ぶ目安になります。操作の手順はオカムラ シルフィー説明書|故障?と思ったら見る調整早見表【PDFDLあり】にまとめています。 - 昇降デスクを買えば解決しますか?
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高さを合わせるだけが目的なら、椅子側で足りることが多いです。日本オフィス家具協会が推奨する机の高さは72cm(同協会「安全・快適なデスクの選び方」・2026年8月20日確認)で、我が家の74.5cmとの差は2.5cm。
椅子の座面の調整幅(10cm)のほうが、ずっと大きいためです。
ただし「立って作業したい」が目的なら、高さ合わせとは違うテーマになります。
私は16年の会社員時代に3つの職場で昇降デスクを使ったうえで、自宅への導入は見送りました。
天板を上げてキーボードを腕の楽な高さにすると、今度は画面を見下ろす形になるからです。
所有はしておらず職場で使った範囲の話ですが、判断の中身は昇降デスク いらない?職場で使った私が自宅導入を見送った5つの理由と、悩み別の代替案に書きました。 - 高さを変えたら、他の設定もやり直しになりますか?
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座面と連動するのは肘置きなので、そこだけ確認してください。
シルフィーの肘置きは「座面の高さ+約20cm、さらに10cmの調整幅」という関係です(公式の座面高42〜52cmと肘高62〜82cmから計算)。
座面を上げれば肘の可動域もそのぶん上がるので、座面を動かしたら肘も見直す、とセットで覚えておくと楽です。
背もたれのカーブや座面の奥行きは高さとは独立しているので、そのままで大丈夫です。
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