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オカムラ ポータムを3年2か月使ったレビュー|シルフィーと毎日比べて分かった本音

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オカムラ ポータムを3年2か月使ったレビュー

オカムラの「ポータム」を検討している方が本当に知りたいのは、1日8時間座って腰やお尻は平気なのか、3年経ってヘタらないのか、そして買って後悔しないのか——このあたりだと思います。

ところが2022年発売と比較的新しいせいか、長く使った人のレビューがほとんど見つかりません。

この記事を読むと、次のことが分かります。

  • 3年2か月・1日8時間使った結果。腰・お尻、軋み、メッシュのたるみ、白い椅子の汚れまで書きます
  • ポータムを選ぶと、代わりに何を諦めることになるのか。人によっては、ここだけで結論が出ます
  • 同じオカムラのシルフィーと、どちらを選ぶべきか。背もたれの高さは、公式の公表値から計算し直して比べました
  • 4販路(Kagg.jp・楽天・Yahoo!・Amazon)で実際に調べた価格と、シルフィーとの差額

なぜ比べられるかというと、私は平日、日中は職場のポータムに8時間、帰宅後は自宅のシルフィーに3時間ほどという生活を1年以上続けているからです。

同じ体(179cm・73kg)で、同じ日に、2台を座り比べている。

店頭で5分座っても出てこない差が書けます。

先に結論を書きます。

ポータムは支給品として文句なく優秀な椅子でした。

3年2か月・8時間座って、軋みも異音もなし。メッシュのたるみもなく、座り心地は使い始めた頃と変わっていません。

背もたれはシルフィーより30mm広く、ランバーサポートなしでも腰が気になったことはほとんどありませんでした。

そのうえで、ひとつだけ決定的な分かれ道があります。

ポータムには、頭を預ける場所がありません。

ここが平気な人にとって、ポータムは良い買い物になると思います。逆に「作業の合間に頭を倒して一息つきたい」人は、この一点だけで答えが変わります。

まずは次の早見表で、自分がどちら側かを確かめてみてください。

目次

結論|ポータムはこういう人に向いています

ポータムは「柔らかく包み込まれたい人」「肩幅が広い人」「価格を抑えたい人」に向いた椅子です。

逆に、椅子で休憩まで済ませたい人と、前のめりの姿勢で作業する人には向きません。

3年2か月ポータムに座り、1年シルフィーに座って、私が出した答えがこれです。値段でも機能の数でもなく、「椅子に何をさせたいか」で答えが変わります。

スクロールできます
こんな人ポータム
約7.8万円
シルフィー
約12.6万円
柔らかく沈む背もたれが好き
肩幅が広い・背中が触れる面にゆとりが欲しい
背もたれ幅490mm
費用を抑えたい
長時間の作業中に、頭や首を預けて一息つきたい
張りのある背もたれで支えられたい
前のめりの姿勢で書く・描く作業が多い
背もたれのカーブを自分に合わせたい

※あくまで私が両方を毎日使ったうえでの感想です。座り心地の好みは体格や作業内容で変わるので、可能なら試座して確かめてください。

オカムラ ポータム
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「シルフィー」の方に当てはまった方へ。この記事はポータムのレビューなので、シルフィー側の話はここから先も比較のかたちでしか出てきません。シルフィー単体の評価を先に知りたい方は【正直レビュー】オカムラ シルフィーを1年以上使った評価を読んでみてください。

ポータムを3年2か月使って良かった4つ

先に良かった点から書きます。3年2か月・1日8時間という条件で、背もたれの柔らかさ・座面・背もたれの広さ・耐久性の4つは文句がありませんでした。

※ポータムは会社の支給品のため、**写真の撮影・掲載は控えています。**ポータム側は図と数値で、自宅のシルフィー側は実際の写真で説明します。

1. 背もたれが柔らかい|締め付けられる感覚がない

ポータムの一番の魅力はここだと思っています。背もたれが柔らかく沈み、背中や腰が締め付けられている感覚がありません。

背中を預けると、メッシュが体の形に沿ってくれます。

押し返してこない。「支えられている」というより「受け止められている」という感覚が近いです。

これが効いてくるのは、座って何時間か経ってからです。

平日はほぼ毎日、1日8時間座っています。

朝から夕方まで同じ椅子にいると、背もたれのどこか1か所が気になり始めることがありますが、ポータムでは背中のどこかが窮屈だと感じたことがありません。

3年2か月、一度もです。

分かりやすいのが腰まわりです。

私の職場のポータムに、ランバーサポート(腰を支えるオプション部品)は付いていません。

オプションなしの素の構成です。

それでも3年2か月座って、腰が気になったことはほとんどありませんでした(個人の感想です)。

背もたれのメッシュの張り具合と座面のクッションの硬さが、私の体にはちょうど良かったのだと思っています。

腰を支える部品を足さなくても平気だった。これが、私が「締め付けられる感覚がない」と言っている中身です。

調べてみると、この柔らかさは偶然ではなく、オカムラが狙って作ったものでした。

公式のポータムのページに「ベンディング機能」としてこう書かれています。

座った瞬間、ソフトなクッションが身体をやさしく受けとめます。さらに、背もたれの内部に採用した樹脂シェルのグリッドが、背中の動きにあわせて変形するため、長時間のハードワークでも快適です。

(オカムラ公式サイト ポータム製品ページ・2026年8月5日確認)

背もたれの内部の樹脂シェルが、背中の動きに合わせて変形する。

私が「柔らかく沈む」と感じていたのは、この構造だったわけです。

同じページの背メッシュタイプの説明にも「ラウンドフィットバック|まるで包み込まれるような座り心地」とあり、私が最初に抱いた感想と言葉までほぼ同じでした。

2. 座面の異硬度クッション|8時間座っても座面が気にならない

ポータムの座面には異硬度クッション(硬さの違うウレタンを一体成型したもの)が使われています。

これが効いています。1日8時間座って、お尻が痛くなったことがありません(個人の感想です)。

長時間座る人にとって、一番差が出る部分だと思います。

腰も同じです。私の職場のポータムにランバーサポート(腰を支えるオプション部品)は付いていませんが、3年2か月座って腰が気になったことはほとんどありませんでした(個人の感想です)。

座面のクッションの硬さと背もたれのメッシュの張り具合が、私の体にはちょうど良かったのだと思っています。

ただし腰の感じ方は体格や姿勢で変わります。

腰に不安がある方は、ご自身の体で試座して確かめてください。

2. 背もたれが広い|シルフィーより30mm

公式仕様で、背もたれ幅はポータムが490mm、シルフィーが460mm。30mmの差です。

オカムラ ポータムとシルフィーの背もたれ幅・座面幅・本体幅を比べた図
背もたれだけが30mm広く、本体と座面はポータムの方が小さい。置き場所を取らずに、背中が触れる面だけ広げた設計です

数字だけ見ると小さく思えますが、実際に座り比べるとポータムの方にゆとりを感じます

私は179cm・肩幅50cmで、シルフィーはちょうど収まるサイズ感です。

姿勢が左右に傾くと、シルフィーでは背もたれのフレームが肩に当たることがあります。

ポータムでも体勢を大きく崩せば当たりますが、普通に座っている限り、当たった記憶はありません。

ここで誤解しないでほしいのは、ポータムは「作りが小さい椅子」ではないということです。

コンパクトなのは、そう設計されているからです。オカムラ公式もポータムの特徴として「コンパクト設計」を挙げています。

実際、本体の幅は635mm対648mm、座面の幅は505mm対515mmで、どちらもポータムの方が小さいです。

ポータムの方がゆったりしていると思っていたので、これは調べていて意外でした。

それでいて、背もたれだけが30mm広い。

つまり、置き場所は取らないのに、背中が触れる面は広い。

全体をコンパクトにまとめたうえで、背もたれの幅にだけ余裕を持たせているわけです。

私が「ゆったり座れる」と感じていたのは座面ではなく背中側だったのだと、数値を見て初めて分かりました。

私より肩幅のある方や、背中が触れる面にゆとりが欲しい方には、ポータムの方が合うと思います。

ただし座面の幅はシルフィーの方が10mm広いので、「大柄だからポータム」と単純には言えません。

私自身は179cmなので、180cmを超える体格の方がどう感じるかまでは分かりません。ここは試座で確かめてください。

シルフィーの体格による合う・合わないは【179cm実測】オカムラ シルフィーは小さい?180cm以上は要注意な理由に詳しく書いています。

3. 3年2か月・約8時間×平日で、軋みも異音もない

3年2か月、平日はほぼ毎日8時間座って、軋みや異音は一度も出ていません。これは素直に良いと思います。

「3年でヘタるのか」が気になる方向けに書いておきます。

背もたれのメッシュは、たるんできたと感じることがありません。

座面が沈んだままになることも、リクライニングが軽くなることもなく、座り心地は使い始めた頃と変わっていないというのが私の実感です(個人の感想です)。

壊れていないというだけでなく、へたっていない、という意味で書いています。

ひとつだけ、背もたれの生地に破けている箇所があります。

原因ははっきり分かっていませんが、何かが引っかかったか、こすれによるものだと考えています。

座っていただけで裂けたわけではない、というのが私の理解です。

続いて、色の話を。

職場のポータムはホワイトなのですが、白は汚れが目立ちます。

特に背もたれのフレーム部分とアームレストです。清潔な手で触っている分には汚れませんが、汚れた手で何度も触るとだんだん汚れてきます。

白なのでホコリの付着も目立ちます。

この経験があったので、自宅のシルフィーはブラックを選びました。

ブラックボディのオカムラ シルフィー
職場の白いポータムで汚れの目立ち方を3年見てきたので、自宅用はブラックにしました

職場の白を毎日見てきた経験からの判断です。

色選びで迷っている方はオカムラ シルフィーの人気色ランキング|カラー選び完全ガイドも参考にしてください。

ポータムに感じた物足りなさ

3年2か月使って、機能が壊れた所も、使いにくい所もありませんでした。

正直に言うと、私が本当に不満を感じているのはヘッドレストがないことだけです。

ヘッドレストがない|これが私の一番の不満です

ポータムには、ヘッドレストの設定そのものがありません。

オプションとして用意されているのは背サイズ・背タイプ・アーム・ランバーサポート・ショルダーレストの5項目で、ヘッドレストは選べません。

個別の型番の仕様欄にも「ヘッドレスト:なし」と書かれています。

オカムラ ポータムとシルフィーで頭が支えられる位置を比べた図
ポータムは背もたれの上端が肩甲骨のあたりで終わるため、頭と首は自分で支えることになります

これが、3年間ずっと続いている一番の不満です。

何時間も作業していると、ふとした瞬間に頭や首を預けたくなる時があります。

ほんの一瞬でいい。

目が疲れた時、考えごとをする時、集中が切れた時。

そういう時に頭を後ろに倒したくなるのですが、ポータムには受け止めてくれるものがありません。

つまり座っている間、頭と首はずっと宙に浮いた状態です。

首の筋肉で頭を支え続けることになります。

短時間の作業なら問題ありません。ただ長時間になると、じわじわ頭と首に疲れがたまってくるのを感じます(個人の感想です)。

そしてこれが地味にストレスになります。

職場だと、これがなかなかつらい。

家であればソファに移動したり横になったりできますが、職場で休みたいと思ったとき、休める場所は椅子しかありません。

その椅子に頭を預けられないと、休憩が休憩にならないんです。

ショルダーレストも、この代わりにはならないと考えています。

私はショルダーレストを装着した個体を使っていないので、これは公式の説明を読んだうえでの判断です。

オカムラ公式のショルダーレストの説明は「背上部をしっかり支えます」。

名前のとおり肩まわりを支える部品であって、頭や首を預けるためのものではありません。

対して自宅のシルフィーは、エクストラハイバックに可動ヘッドレストを付けています。

最初は固定式を半年ほど使っていて、179cmだと頭がはみ出していました。

可動式に変えてからは後頭部から首まで支えてくれるので、短い休憩でも頭を預けられています。

オカムラ シルフィーの可動ヘッドレストに頭を預けた状態
179cmの私で後頭部から首まで支えられます。作業の合間の1分が、ここで変わりました

同じ日のうちに、頭を預けられない椅子と預けられる椅子を行き来しているわけですが、この差は思っていたよりずっと大きいというのが正直な感想です。

作業そのものの快適さではなく、作業の合間の1分をどう過ごせるかが変わります。

長時間座る椅子を自分で選ぶなら、私はヘッドレストを優先します。

そもそもヘッドレストが自分に必要かどうかは【後付け可能】オカムラ シルフィーヘッドレストはいらない?最適身長を徹底解説にまとめています。

ヘッドレストのある椅子に1年座るとどうなるかは【正直レビュー】オカムラ シルフィーを1年以上使った評価に書きました。

なお後傾(リクライニング)角度も、ポータムは20度でシルフィーの23度よりわずかに浅いです。

ただし休憩のしにくさを決めているのは角度3度ではなく、頭を預けられるかどうかの方だと感じています。

リクライニングの固定段数は、シルフィーが4段階、ポータムが5段階です。

どちらも標準機能で、倒した角度で止めておきたいときは、ポータムの方が細かく決められます。

ただし正直に書くと、私は普段フリー(背もたれのロックを外し、体の動きに合わせて背もたれが動く状態)で使っていて、段階固定はほとんど触っていません。

仕様の上ではポータムが有利ですが、少なくとも私の使い方では差になっていません。

背もたれはどこまで支えてくれるか|179cmで肩甲骨のあたりまで

さきほど「頭を預けられない」と書きましたが、数字で言うと179cmで肩甲骨のあたりまでです。

デスクワークをする分には十分ですが、そこから上——首から頭にかけては支えてもらえません。

前を向いてキーボードを打っている限り、背もたれの高さで困ることはありません。

8時間座っていて、作業中に不足を感じたことはないです。

オカムラ ポータムとシルフィーの背もたれ上端の高さを座面から比べた図
ヘッドレストなし同士だと差は19mm。シルフィーが頭まで届くのは、背もたれが高いからではありません

物足りなくなるのは、作業していない時間です。

少し体を預けようとすると、支えが肩甲骨で終わっているので、そこから上——首から頭にかけては自分で支えることになります。

もう少し背中を支えてほしい方には、エクストラスタンダードバックという選択肢があります。

オカムラ公式の寸法表では椅子全体の高さが1,085mmで、スタンダードバック(935mm)より150mm高くなります。

ただし正直に書いておくと、私はエクストラスタンダードバックのポータムには座ったことがありません

職場の支給品がスタンダードバックのためです。どこまで支えてくれるかは、購入前に試座で確かめてください。

そしてバックサイズを上げても、ヘッドレストが付くわけではありません

背もたれが高くなるのと、頭を預けられるのは別の話です。ここは分けて考えてください。

シルフィーと比べると|背もたれ自体の高さはほぼ同じ

シルフィーの方が背が高いイメージがあるかもしれませんが、ヘッドレストの有無を揃えて比べると、背もたれ自体の高さはほとんど変わりません。

構成ヘッドレスト座面高さ椅子の全高背もたれ上端(座面から)
ポータム スタンダードバックなし420mm935mm約515mm
シルフィー ハイバックなし420mm954mm約534mm
シルフィー エクストラハイバック固定ヘッドレスト420mm1,147mm約727mm(ヘッドレスト込み)

ヘッドレストなし同士だと差は19mm、指1本分ほどです。

そしてシルフィーのエクストラハイバックは、公式の仕様欄に「ヘッドレスト:固定ヘッドレスト」と書かれている構成なので、1,147mmという数字には背もたれ以外の分が入っています。

つまりシルフィーが頭のあたりまで届くのは、背もたれが高いからではなく、ヘッドレストが付くからです。

※型番はポータムCF81XR-FKA1、シルフィーC685XR-FMP1/C68AXR-FMP1(いずれも背メッシュ・アジャストアーム)。オカムラ公式の製品ページで2026年8月5日に確認しました。公式が公表しているのは椅子全体の高さで、背もたれ単体の高さは公表されていません。上表の「背もたれ上端」は全高から座面高さを引いて算出した数値です。座面を上げれば全高も上がるため、座面高さを最小の420mmで揃えて比べています。なお私が実際に使っているシルフィーは可動ヘッドレストのC68EXR-FMP1で、上表には公式ページで寸法を確認できた固定ヘッドレストのC68AXR-FMP1を載せています。

背の高さの選び方は【保存版】オカムラ シルフィーハイバックとローバックの違いを徹底解説にまとめています。

シルフィーと比べて分かる機能の違い|「合わせられる」かどうか

ヘッドレスト以外にも、シルフィーにあってポータムにない機能が2つあります。

ただしこれは私個人の不満ではなく、体格や作業スタイルによって選ぶ基準になる違いです。

背もたれのカーブを「自分に合わせられない」

シルフィーは背もたれのカーブの深さを2段階で変えられます。

ポータムは固定です。自分の体格に合う方を選べるかどうか、という差です。

オカムラ シルフィーのバックカーブアジャストで背もたれのカーブが2段階に変わることを示した図
変わるのはカーブの深さだけで、腰の当たる位置が前後に動くわけではありません

オカムラはこの機構を「レバー下=緩やかなカーブで大柄な人向け」「上=狭いカーブで小柄な人向け」と説明しています。

腰まわりの形には個人差があるので、ひとつの形では全員に合わない、という考え方です。

ポータムにも「ラウンドフィットバック」というフィット機構はあり、腰が優しく支えられているのは分かります。

ただ、カーブの深さを変える機構は公式仕様に見当たりません。

つまりポータムは、そのカーブが自分に合うかどうかを試座で確かめるしかないということです。

この2段階が本当に効くのかは、我が家で分かりました。

自宅のシルフィーは163cmの妻と共用していて、私が下側、妻が上側です。

説明書を読んで決めたわけではなく、お互い座って楽な方に合わせただけでした。あとで公式の説明を読んだら「下=大柄」「上=小柄」で、そのとおりになっていました。

切り替えは1操作5秒以内です。

体格の違う2人が、何も知らずに別の側を選んだ。

この2段階は、座り心地がはっきり変わるということだと思います。

オカムラ シルフィーの背もたれ側面にあるバックカーブアジャストのレバー
179cmの私は下側、163cmの妻は上側。座って楽な方に合わせたら、あとで読んだ公式の説明どおりでした

体格差のある共用についてはオカムラ シルフィーは女性に合う?163cmの妻の使用感と選び方も参考になると思います。

前傾機能がない|ただし私はあまり使っていません

ポータムに前傾機能はありません。

ただし正直に書くと、私は自宅のシルフィーで前傾をほとんど使っていません。

意外に思われるかもしれませんが、まずそこから書きます。

オカムラ シルフィーの前傾機能で座面が前に傾いた状態を横から見たところ
シルフィーは標準で前傾できます。私は手書きのときだけ使っていて、常用はしていません

前傾は座面ごと前に10度傾く機能で、シルフィーには標準装備されています(オプション課金ではありません)。

ポータム側には設定がありません(公式のポータムのページは機能を9項目、椅子を引き出す「手掛け」のような細部まで列挙していますが、前傾の項目はひとつもなく、角度表記も「リクライニング20度」=後傾のみです)。

私が前傾を使うのは、主に2つの場面です。ひとつはノートに手書きでメモを取るとき。自然と前のめりになる姿勢を、椅子側が支えてくれます。もうひとつは**「ここぞ」というときの集中スイッチ**として。前傾にすると気持ちが切り替わる感覚があります。

ただし前傾のまま作業を続けていると、腹筋が疲れてきます(個人の感想です)。だから常用はせず、場面を絞って使っています。加えて私の作業はブログ執筆が中心で、キーボードを打っている時間がほぼすべてです。キーを打つ姿勢では体は前に倒れないので、そもそも前傾の出番がありません。

つまり前傾がないことは、PCとモニターに向かう時間が大半の人にとって、ポータムの減点にはならないというのが、シルフィーを1年以上使った私の結論です。逆に、手書き・イラスト・紙の資料を扱う時間が長い方は、この一点だけでシルフィーを選ぶ価値があります。

前傾が自分に必要かどうかの判断はオカムラ シルフィー前傾できない?やり方と向いてる人を診断!で詳しく書いています。

座り心地の違い|同じメッシュなのに「張り」がまるで違う

同じメッシュ同士なのに、ポータムは柔らかく沈み、シルフィーは張りがあって受け止められる。

これが、2台を毎日行き来していて一番はっきり感じる差です。

比べている2台の構成を書いておきます。

  • 職場のポータム:背メッシュ・スタンダードバック・アジャストアーム、オプションなし
  • 自宅のシルフィー:背メッシュ・エクストラハイバック・可動ヘッドレスト・座面クッション・アジャストアーム

背もたれはどちらもメッシュなので、素材が同じ条件で比べられます。

ここから書くのは、何時間も座って初めて出てくる差の話です。

オカムラ ポータムとシルフィーの背メッシュの沈み方の違いを表した図
どちらが優れているという話ではなく、目指しているものが違います

ポータムのメッシュは、背中を預けると柔らかく沈みます

体の形に沿ってくれる感じで、包み込まれるような座り心地です。

長く座っていて背中が気になることもありませんでした(個人の感想です)。

一方シルフィーのメッシュは張りが強く、沈み込むというより受け止められる感覚です。

背中を預けても、面がそこで止まる。

私はどちらかというと、張りのあるメッシュの方が好みです。

しっかり背中を支えてほしい場面では、ポータムの柔らかさは物足りなく感じます。

逆に言えば、包み込まれる感覚が好きな人にはポータムの方が合うはずです。

ここは優劣ではなく好みの問題だと思っています。

そして調べていて分かったのですが、この柔らかさはオカムラが狙って作ったものでした。

公式のポータムのページに「ベンディング機能」としてこう書かれています。

座った瞬間、ソフトなクッションが身体をやさしく受けとめます。さらに、背もたれの内部に採用した樹脂シェルのグリッドが、背中の動きにあわせて変形するため、長時間のハードワークでも快適です。

(オカムラ公式サイト ポータム製品ページ・2026年8月5日確認)

背もたれの内部の樹脂シェルが、背中の動きに合わせて変形する。

私が「柔らかく沈む」と感じていたのは、この構造だったわけです。

同じページの背メッシュタイプの説明にも「ラウンドフィットバック|まるで包み込まれるような座り心地」とあり、私が最初に抱いた感想と言葉までほぼ同じでした。

つまりポータムの柔らかさは、品質の問題ではなく設計思想です。

シルフィーが張りで受け止めるのに対して、ポータムは変形して背中に沿う。

どちらが優れているという話ではなく、目指しているものが違います。

ただし、張力そのものの数値は公表されていません。

「柔らかい」「包み込む」という言葉から、それが自分に合うかどうかまでは分かりません。

私はたまたま張りのある方が好みでしたが、逆の人も必ずいます。そこは座ってみるしかない部分です。

結局どちらを選ぶか|職場ならポータム、在宅で自腹ならシルフィー

ポータムは職場の支給品として非常に優秀です。

ただし自宅で長時間の作業をするために自分で買うなら、私はシルフィーを選びます。

オカムラ ポータムとシルフィーそれぞれが得意なことをまとめた図
どちらが上ということではなく、得意なことが違います。自分がどちらを椅子にさせたいかで決まります

理由は単純で、求めるものが違うからです。

職場の椅子に求めるのは、8時間座り続けても体がつらくならないことです。

私の場合、ポータムでそこに困ったことはありません(個人の感想です)。

座面は異硬度クッション、背もたれは広く、3年2か月使って軋みひとつない。

支給品としてこれ以上望むことはあまりありません。

一方、自宅で自分の作業のために買うなら、話が変わります。

作業の合間に頭を預けられるかどうか、前のめりで書けるかどうか、背もたれのカーブを自分に合わせられるかどうか——ポータムにないのは全部、この「自分に合わせる」ための機能です。

長く座る場所を自分の金で選ぶなら、私はここにお金を払います。

金額でも書いておきます。

ポータムが約7.8万円、シルフィー(私と同じ構成・Kagg.jpの会員価格)が約12.6万円。差は約4.7万円です(いずれも2026年8月5日時点の本体価格)。

この4.7万円で増えるのが、いま挙げたヘッドレスト・前傾・バックカーブアジャストです。

「機能に4.7万円」と言われて高いと感じるなら、ポータムで十分だと思います。

私は自宅の椅子に限っては、ここに払う価値があると考えました。

もうひとつ、共用するなら差はさらに開きます

我が家は179cmの私と163cmの妻で1台を分け合っていますが、これができているのはバックカーブアジャストと座面奥行きを個別に切り替えられるからです。

最後に、ここまでに出てきた数値をまとめておきます。あとで見返すときにお使いください。

スクロールできます
ポータム
スタンダードバック
シルフィー
エクストラハイバック
背もたれの幅490mm460mm
本体の幅635mm648mm
座面の幅505mm515mm
後傾(リクライニング)20度23度
リクライニングの固定5段階4段階
前傾なし10度
標準装備
ヘッドレストなしあり
可動ヘッドレスト
バックカーブアジャストなし2段階
本体価格(税込)78,320円125,620円

※比べているのは、ポータム=スタンダードバック・背メッシュ・アジャストアーム(CF81XR-FKA1)、シルフィー=エクストラハイバック・可動ヘッドレスト・背メッシュ・アジャストアーム(C68EXR-FMP1)です。寸法はオカムラ公式の製品ページ、価格は2026年8月5日時点でKagg.jp(シルフィーは会員価格)を確認したものです。

シルフィーを1年以上使った実際の評価は【正直レビュー】オカムラ シルフィーを1年以上使った評価にまとめています。

ポータムからの買い替えを考えている方は、まずこちらを読んでみてください。

購入を検討している方へ

◆画像◆ このセクションは原則画像なし。商品画像を入れる場合は、Kagg.jp/Amazonアソシエイト等のアフィリエイトプログラムの規約で画像利用が許諾されているかを確認してから使う。許諾を確認できないメーカー画像は使わない。

結論だけ先に書きます。

ポータムはどこで買っても約7.8万円。

シルフィー(私と同じ構成)はKagg.jpの無料会員登録をすれば約12.6万円、しなければ約14.3万円。差額は約4.7万円です。(いずれも2026年8月5日時点の本体価格。価格は変動します)

ポータムの価格

販路本体価格(税込)
Kagg.jp78,320円
楽天市場(オフィスコム)78,320円
Yahoo!ショッピング(オフィスコム)78,320円
Amazon(※型番違い)78,623円
(参考)オカムラ希望小売価格104,390円

※2026年8月5日時点・当サイト調べ。本体価格のみで、送料・組立設置は別途(販路により条件が異なります)。

どこで買っても300円ほどしか変わりませんでした。

販路選びで悩む時間はほとんど要りません。

ポイント還元や納期など、ご自身が使いやすいところを選んで大丈夫だと思います。

なお、Kagg.jpの会員価格・クーポンはポータムには適用されません(2026年8月5日時点)。表の金額がそのまま本体価格です。

オカムラ ポータム
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  • 調査条件:私が職場で使っているのと同じ仕様(型番CF81XR-FKA1/スタンダードバック・背メッシュ・アジャストアーム・ナイロンキャスター)。色だけは、自分で買うなら選ぶブラックで調べています(職場の個体はホワイトです)。2026年8月5日時点・当サイトによる実調査。希望小売価格はオカムラ公式サイトの表示(同日確認・税込換算)。表はいずれも本体価格で、送料・組立設置の条件は販路によって異なります。
  • Amazonが型番違いの理由:Amazonにも私とまったく同じCF81XR-FKA1(プレーン・ブラック)のページがあり78,293円と表示されていますが、2026年8月5日時点で在庫がなく購入できませんでした。そのため表には同じ日に買えるCF81XR-F1K1(インターロック・グレー/78,623円)を載せています。公式仕様上は背もたれの形・サイズ・機能とも同じで、違いは張地と色です(差額330円。座り心地の体感差までは確認していません)。在庫は変わります。
  • もっと安い出品もあります:2026年8月5日時点で楽天とYahoo!を型番CF81XR-FKA1で検索したところ、当サイトが確認できた範囲では楽天で72,096円、Yahoo!で74,580円の出品がありました。いずれも受注生産・納期がメーカー確認扱いなので、価格だけで決めず納期と発送条件を確認してください。
  • 保証について:私が使っているのは職場の支給品なので、購入先や保証を自分で確認した経験がありません。ポータムの保証内容はオカムラ公式ページで確認できませんでしたので、購入前に販売店へお問い合わせください。

シルフィーの価格

Kagg.jpの無料会員登録をするかどうかで、約1.7万円変わります。ここが一番大きな分かれ目です。

私が使っているのと同じ構成(型番C68EXR-FMP1/エクストラハイバック・可動ヘッドレスト・背メッシュ・アジャストアーム)で調べた結果です。可動ヘッドレストは価格に含まれています(別売りではありません)。

販路本体価格(税込)
Kagg.jp(会員価格)125,620円
Kagg.jp(一般価格)142,780円
楽天市場(オフィスコム)142,780円
Yahoo!ショッピング(オフィスコム)142,780円
Amazon144,650円

※2026年8月5日時点・当サイト調べ。本体価格のみで比較しています。

会員登録は無料で、誰でも会員価格が適用されます(私自身、無料登録をしたうえで購入しました)。

登録しない場合の一般価格は、楽天・Yahoo!と同額です。

さらにクーポンコード T7EW4E で3,000円が割引になります。

税込77,000円以上の購入が条件・1会員1回まで・他クーポンとの併用不可・レンタルは対象外です(条件や対象商品は予告なく変更・終了する場合があります。会員価格とあわせて適用されるかは、カート画面で割引後の金額をご確認ください)。

Kagg.jpは送料無料・組立設置サービス付きで、納期は発注から1〜2か月でした(2026年8月5日時点・受注生産)。送料と納期は販路によって違うので、他で買う場合はそれぞれの表示をご確認ください。

ただ、私の場合は3週間ほどで届きました。

注文が2024年11月30日、到着が2024年12月22日です。1〜2か月と書かれていたので覚悟していたのですが、実際にはその半分以下でした。
これは私が買ったときの1例で、時期や在庫状況で変わります。表示より早く届くこともある、という参考程度に受け取ってください。

送料と納期は販路によって違うので、他で買う場合はそれぞれの表示をご確認ください。

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お買い物マラソンやSPUの倍率が高い時期は差が縮まりますので、ご自身の条件で確認してみてください。

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買う前に一度座っておきたい方は【全国網羅】オカムラ シルフィー試座できる場所を徹底解説もどうぞ。

販路ごとの比較は【2025年最新】オカムラ シルフィーの価格と最安値を徹底比較にまとめています。

よくある質問(FAQ)

オカムラのポータムにヘッドレストは付けられますか?

付けられません。オカムラ公式のポータムのオプションは背サイズ・背タイプ・アーム・ランバーサポート・ショルダーレストの5項目で、ヘッドレストの設定がありません。個別の型番の仕様欄にも「ヘッドレスト:なし」と明記されています。頭を預けられる椅子が必要なら、ヘッドレストを選べる機種を検討してください。

ポータムのショルダーレストはヘッドレストの代わりになりますか?

なりません。オカムラ公式のショルダーレストの説明は「背上部をしっかり支えます」で、支える対象は背中の上部です。名前のとおり肩まわりのサポートであって、頭や首を預けるための部品ではありません。なお私はショルダーレストを装着した個体を使っていないため、装着後の使用感については販売店で確認してください。

ポータムにランバーサポートは付けられますか?

付けられます。オカムラ公式のポータムのオプションにランバーサポートの設定があり、メッシュタイプ用とクッションタイプ用の2種類が用意されています。ただし私の職場の個体には付いていませんので、付けた場合の使用感は分かりません。付いていない状態で3年2か月座った限りでは、腰が気になったことはほとんどありませんでした(個人の感想です)。

オカムラのポータムに前傾機能はありますか?

ありません。オカムラ公式のポータムのページは機能を9項目にわたって列挙していますが、前傾に関する項目は含まれていません。リクライニング角度も「20度」=後傾のみの表記です。一方シルフィーは「後傾23度・前傾10度」と両方向が明記されています。前のめりの姿勢で作業することが多い方は、シルフィーの方が向いていると思います(個人の感想です。可能なら試座でご確認ください)。

ポータムのサイズはどれくらいですか?

オカムラ公式の製品ページ(型番CF81XR-FKA1/スタンダードバック・アジャストアーム・背メッシュ)では、幅635mm・奥行き570mm・高さ935〜1,027mm・座面高420〜512mm・座面幅505mm・背幅490mm・脚ベース直径660mmです。エクストラスタンダードバックなら高さ1,085〜1,177mmになります。販売店の仕様表では脚ベース直径660mmを「幅」として載せている例があるので、設置スペースを測るときは公式の数値を使ってください。

ポータムとシルフィー、どちらが安いですか?

ポータムです。2026年8月5日時点で、私が使っているのと同じ仕様どうしを比べると、ポータムが約7.8万円、シルフィー(エクストラハイバック・可動ヘッドレスト/Kagg.jpの会員価格)が約12.6万円で、差は約4.7万円でした。いずれも本体価格で、送料・組立設置の条件は販路によって異なります。価格は変動しますので、購入前に各サイトでご確認ください。

ポータムとシルフィー、長く使うならどちらですか?

私の環境では、ポータムを3年2か月使って軋みは出ていません。シルフィーも1年以上使って不具合は出ていません。ただし使用年数が違うので単純比較はできません。保証はシルフィーが構造体8年保証・JOIFA標準使用期間8年ですが、ポータムの保証内容は公式ページで確認できませんでしたので、比較して優劣は述べられません。詳しくはオカムラ シルフィーの寿命は長い|8年保証+実体験で購入前の不安を解消をご覧ください。

ポータムに後悔することはありますか?

支給品として使っている限り、私は後悔していません。座面も背もたれの広さも耐久性も満足しています。ただし「椅子で休憩もしたい」と考えている方は、ヘッドレストがないことを買う前に理解しておいてください。私が3年間感じ続けている一番の不満がここです。シルフィー側で後悔しやすいポイントはオカムラ シルフィーで後悔する人の特徴5選|1年愛用者が正直に解説にまとめています。

まとめ|ポータムは良い椅子。ただし頭を預ける場所はありません

3年2か月・1日8時間ポータムに座り、1年以上シルフィーと行き来して出した結論です。

  • ポータムは支給品として非常に優秀。座面の異硬度クッションで8時間でも座面が気にならず、背もたれはシルフィーより30mm広い。3年2か月使って軋みも異音もなく、メッシュのたるみも感じていません
  • 最大の不満が、ヘッドレストの設定がないこと。頭と首を預ける場所がなく、常に宙に浮いた状態になります。ショルダーレストは肩を支える部品なので、代わりにはなりません
  • 柔らかく包まれたいならポータム、張りで支えられたいならシルフィー。これは優劣ではなく好みの差です
  • 自宅で長時間・自腹で買うならシルフィー。前傾・バックカーブアジャスト・ヘッドレストという「自分に合わせる」機能に約4.7万円払う価値がある、というのが私の判断です

不満がヘッドレストに集中した、というのがポータムに対する私の評価です。

3年2か月・約8時間×平日という条件で、それ以外に困ったことがなかったという意味でもあります。

自分がどちらのタイプか分からない方は、ぜひ一度両方に座ってみてください。

【全国網羅】オカムラ シルフィー試座できる場所を徹底解説で、お近くの試座場所を確認できます。

オカムラ ポータム
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この記事を書いた人

・179cm・73kgの在宅ワーカー。オカムラ シルフィーを1年以上、毎日6〜8時間使用中
・163cmの妻と同じ1台を共用し、身長差16cmの体格で使い心地を検証
・購入前にアーロン/エルゴヒューマン プロ2/コンテッサ セコンダなど7機種を実際に試座
・「失敗しない椅子選び」を実体験ベースで発信中

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