「結局、高さを変えなくなった」。
高い机を買ったのに、いつの間にか同じ高さのまま落ち着いている。
慣れないと疲れて、2か月で立つのをやめた。
そのあとに残るのは、続けられなかった後ろめたさと、使わない机です。
私は会社員として働いた16年のあいだ、転勤や社屋の移転で移った3つの職場で、昇降デスクでの立ち作業を試してきました。
机は持っていません。
16年立てる環境にいながら、自宅には入れませんでした。
自宅は高さ固定の机1台を、179cmの私と163cmの妻で1年以上共用しています。
この記事では、やめた理由が机の型でどう違うか、続けるなら守る目安、使わなくなった机の行き先をはっきりさせます。
読み終えると、やめた理由が立ち作業のせいか机のせいかが分かり、机をどうするかが1つに決まります。
- 机の型(固定・手動・電動)ごとの、やめた理由
- 検索上位5記事がそろって挙げた、やめた理由
- 続けるなら守る、厚生労働省の1時間の目安
- 机を買わずに、立ち作業を試し直す方法
- 使わなくなった机の行き先(固定する・手放す)
やめたのは失敗ではありません。
パソコン作業は1時間続けたら止める、というのが厚生労働省のガイドラインの目安で、机を昇降させなくても、席を立てば区切れます。
- 立っていると疲れて続かなかった:上位5記事すべてが挙げた理由。
机の型は関係しない - 高さが合わない・切り替えが面倒・勝手に下がる・揺れる:立ち作業が合わなかったのではなく、机の型が合わなかっただけのことがある
- 使わなくなった机:座りの高さで固定するのが第一候補で、部屋が狭い・引っ越すなら手放す(電動はモーター付きの扱いを先に確認)
- 座っている時間そのものがつらい:見直す先は机ではなく椅子
やめたのは自分だけではない|検索上位5記事すべてが「立ち続けるのが疲れる」を挙げた
2026年7月21日時点で、「スタンディングデスク やめた」の検索上位5記事すべてが、やめた理由に「立ち続けるのが疲れる」を挙げていました。
書き手も環境も違うのに理由が重なるので、製品の欠陥や根性の問題というより、立ち続けること自体にある理由だと私は読んでいます。

集計の方法は次のとおりです。
2026年7月21日時点で、Googleで「スタンディングデスク やめた」を検索し、上位に表示された記事のうち全文を確認できた5記事を対象に、記事中でやめた理由として挙げられている項目を数えました(当サイトによる集計です。
記事の順位は日々変動するため、この時点のスナップショットとして読んでください)。
| やめた理由 | 5記事中の出現数 | 私の職場での実感 |
|---|---|---|
| 立ち続けるのが疲れる | 5記事 | 一致(腰・足に疲労感) |
| 腰・膝・足の痛みやむくみが出た | 5記事 | 一致(何時間も立つとつらい) |
| 昇降操作そのものが面倒になった | 4記事 | 一致(ケーブルの張り・たるみとPC位置の微調整) |
| 立つと自分の体格に高さが合わなかった | 4記事 | 一致(腕と目線の高さが両立しない) |
| 座っているときより集中が続かない | 3記事 | 一致(作業のメインは座り) |
| 期待していた運動不足の解消につながらなかった | 3記事 | — |
| 価格・重さ・置き場所が負担だった | 3記事 | — |
4記事が挙げていた「昇降が面倒」の中身は、体の話ではなく手間の話です。
私の職場でも、天板を上げるとケーブルが突っ張り、下げるとたるんで足元がごちゃつきました。
パソコンやモニターの位置も、立つとき用と座るとき用で毎回直しました。
この段取りが積み重なって、「座ったままでいいや」となり、昇降しなくなりました。
3つの職場とも、立って作業している人はほとんどいませんでした(私が見てきた範囲での話です)。
やめても健康面で損をしたとは限らない|シドニー大学の研究
立つ時間が長い人ほど心血管の病気が少ない、という関連は見られなかった、とする研究があります。
シドニー大学の研究チームが2024年10月に発表した研究(International Journal of Epidemiology掲載)で、心疾患のない英国の成人83,013人を、手首に着ける端末で計測し、7〜8年追跡したものです。
立つ時間が長いほど、静脈瘤などの循環器の問題との関連も見られたと報告されています。
研究チームの結論は、立つ時間を増やすことではなく、同じ姿勢を長く続けず、日常の中で体を動かす機会を増やす方向です。
この研究は、立つ時間を増やすことを勧めてはいません。
やめる理由は机の型で違う|固定・手動・電動の早見表
「疲れる」はどの型でも出る理由ですが、「高さが合わない」「切り替えが面倒」「勝手に下がる」「揺れる」は、机の型が合わなかっただけのことがあります。
立ち作業が合わなかったのか、その机が合わなかったのかを、先に切り分けてください。
| 机の型 | やめた人の声で多い不満 | 声の出典 | 次の一手 |
|---|---|---|---|
| 高さを変えられない台(ラックなど) | 高さが合わず、肩と目に負担がかかった | X(2018年) | 高さを合わせられる型でもう一度試す(下の「机を買わずに」へ) |
| 手動(ペダル式) | 昇降に時間がかかり、面倒になった | X(2020年) | 昇降の回数が多い使い方は向かない。座りの高さで固定する |
| 安価な電動 | 上げたあと勝手に下がる。立つと揺れる | 知恵袋(2025年) | 座りの高さで固定して使えるか見る。型を替える判断は買う前の記事へ |
| 電動(型を問わず) | 昇降するのは週1回ほどになった。音やコードが気になる | 知恵袋(2025年) | 座りの高さで固定する |
| どの型でも | 慣れないと疲れて2か月でやめた。2時間ほど立つと足が疲れる | X(2020年)・知恵袋(2021年) | 次の章の診断と、1時間の目安へ |
声の出典:Yahoo!知恵袋(q14316152459・q13316180738・q12318652207・q14318413479・q13249065338)、X の投稿(いずれも当サイトで確認・要約)。
知恵袋には、安い電動で「勝手に下がるようになった」という回答があり、揺れについても「スタンディング時はどうしても重心が上に来る」ので揺れやすい、という回答があります。
机の型が違えば、やめる理由も変わります。
私が職場で試したときも、キーボードを腕が楽な高さに合わせると画面を見下ろす形になり、首や肩が疲れやすいと感じました。
天板を高くすると、タイピングのたびに揺れも感じました。
これは机の型の話というより、立って打つこと自体の話です。
続く人とやめる人の分かれ目|診断と、続けるなら守る1時間の目安
続くかどうかを分けるのは製品ではなく、立つ場面を決めて短く行き来しているかだと私は考えています。
守る目安は、厚生労働省のガイドラインにある「パソコン作業は1時間を超えて続けない」です。
自分がどちら寄りかは、次の4つで見分けられます。
| 見るところ | 続く側 | やめる側 |
|---|---|---|
| 立ちの位置づけ | 気分転換・補助と割り切る | 作業の全面を立ちに移そうとした |
| 決め方 | 「この作業のときは立つ」と場面で決める | 「1日◯時間立つ」と時間で決めた |
| 立つ作業 | 会議・電話・読むだけ | 資料作成やコーディングまで立った |
| 疲れたとき | 座りに切り替える | 立ちっぱなしで我慢した |
私自身は、全面を立ちに移す前提では割に合わず、やめる側を選びました。
短時間の立ち作業は気分転換になりました(個人の感想です)。
何時間も立つと腰と足に疲労感が出て、座りっぱなしのつらさを立ちっぱなしのつらさと交換しているだけの感覚になりました。
続けるなら、守る数字は立つ時間ではなく、作業を区切る間隔です。
厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」(2019年7月策定・2021年12月改正)は、次の目安を示しています。
| 項目 | ガイドラインの内容 |
|---|---|
| 一連続作業の長さ | 1時間を超えないようにする |
| 次の連続作業までの休止 | 10〜15分 |
| 作業の途中の小休止 | 1〜2回ほど(1〜2分程度・自由に取る) |
| 姿勢 | 座位のほか、「時折立位を交えて作業することが望ましく」 |
出典:情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン(厚生労働省)
職場の管理者向けの指針ですが、数字は自宅の作業にも目安として借りられます。
ガイドラインは作業休止を、画面から離れて遠くを見たり、体を動かしたり、他の業務をしたりする時間と説明しています。
立つ時間の合計は決めていません。
席を立って水を取りに行く、電話は立って受ける、でも区切れるので、机を昇降させる必要はありません。
机を買わずに、立ち作業を試し直す|卓上の台・今ある棚・出窓の天板
立って作業するのが自分に合うかは、机を買い直さなくても確かめられます。
知恵袋やXでも、ニトリのスチールラックを使う案、机の上に置くミニテーブルを検討する声、出窓と棚の天板で仕事をしているという投稿が出ています。
- 机に置く卓上の台:今の机に載せるだけで、元に戻せる
- 今ある棚や出窓の天板:肘が楽に曲がる高さなら、買い足しなし
- 立つ場面を絞る:電話・読むだけ・会議のときだけ
試すときは、1時間ごとに立って区切る使い方から始めると、上の目安と同じ向きで確かめられます。
机を買い直すかどうかの判断と、0円で試す方法は、次の記事にまとめています。
使わなくなった机の行き先|用途を絞る・座りの高さで固定・手放すの早見表
昇降させないなら、座りの高さで固定して使うのが第一候補です。
部屋の圧迫感や引っ越しが理由なら、手放すで足ります。
複数に当てはまってもよく、当面は固定して、引っ越しのときに手放す運用も現実的です。
| いまの状態 | 向く選択 |
|---|---|
| 立ちは続けたいが、習慣にならず持て余している | 用途を絞って小さく使う |
| 昇降が面倒で、もう高さは変えない | 座りの高さで固定する |
| 部屋が狭い・圧迫感がある・引っ越し予定がある | 手放す |
用途を絞って小さく使う
つらいのは「立つこと」ではなく「立ち続けること」でした。
使い方を1段階だけ縮めてみてください。
オンライン会議のときだけ立つ、資料や記事を読むだけの時間に立つ、メールの返信だけ立つ。
どれもタイピングの精度を求められません。
ポイントは、「1日◯時間立つ」をやめて、「この作業のときは立つ」に変えることです。
時間目標は達成できないと後ろめたさが残りますが、場面指定なら、その場面が来ない日は該当なしで終わります。
それでも面倒が勝つなら、無理に立つ理由はありません。
次へ進んでください。
座りの高さで固定する
「もう高さは変えない」と決めるのは、妥協ではなく1つの完成形です。
昇降の機構を使わなくても、自分の体に合わせた高さで天板を止められます。
立つ前提で探していた高さのまま使い続けている人は、一度だけ座りの高さに決め直してみてください。
高さの決め方は、計算式と実測を次の記事にまとめています。
手放す|電動はモーター付きの扱いを先に確認する
部屋の圧迫感や引っ越しがストレスの中心なら、手放すのは合理的です。
「この先1年、置き続けるコスト」と「手放す手間」を比べるだけで決められます。
置き続けるコストには、部屋の面積と、目に入るたびの後ろめたさも入ります。
- フリマアプリ・ネットオークション:手取りは大きくなりやすいが、梱包と発送が関門(分解できるか、送料は誰持ちかを出品前に確認)
- リサイクルショップ・買取業者:手取りは下がるが、出張査定や搬出を任せられる場合がある
- 人に譲る:金銭は動かないが、搬出を相手が引き受けてくれることが多い
- 自治体の粗大ごみ:確実だが、事前申し込みと手数料が要り、指定場所までの搬出は自分で行うのが基本
電動はここに注意点が1つあります。
知恵袋には、電動昇降デスクを粗大ごみに出そうとしたら「モーターがついているから出せない」と言われた、という相談があります。
モーター付きの扱いは自治体で異なるので、申し込む前に自治体の窓口へ電話で聞いてください。
重くて、天板の取り付けでも「一人ではかなり大変」という声があります(Yahoo!知恵袋)。
搬出は一人でしないほうが安全です。
売却額や買取相場は、モデル・状態・時期・地域で大きく変わるので、ここでは目安を出しません。
複数の窓口で見積もりを取ってから決めてください。
座る時間が増えた人へ|机を固定すると、高さ合わせは椅子が引き受ける
机の高さを動かさないと決めると、体格差を合わせる役割は椅子に移ります。
わが家は、高さ固定の机1台を、179cmの私と163cmの妻が、椅子の調整だけで1年以上共用しています。
机の高さは74.5cm(私がメジャーで測った値)で、動かしません。

使っているのはオカムラ シルフィーです。
座面高は42〜52cm、座面の奥行きは41〜46cmの範囲で調整できます(オカムラ公式 シルフィー製品詳細・2026年10月19日確認)。
- 机との高さ:座面高を夫婦とも45cmに合わせている。
この設定を共有している - 体格差:背もたれの湾曲を2段階で切り替える「バックカーブアジャスト」を、私は下側、妻は上側にしている
- 脚の長さの違い:座面の奥行きで合わせる
いま使っている椅子に、座面高・座面の奥行き・背もたれの形の調整があるかを、一度確かめてみてください。
ここの調整幅が少ない椅子は、固定した机との高さ合わせが難しくなります。
私がこの椅子を1年10か月使ってどう感じているかは、次のレビューに書きました。
座る時間の長い人が、予算と身長で椅子を絞る比較表は次の記事です。
私が毎日使う2台と、店で座った5脚を同じ表に並べました。
まとめ:やめたのは失敗ではない。次に決めるのは「机をどうするか」
- やめた理由は、疲れて続かなかったのか、机の型が合わなかったのかで分かれる(疲れは上位5記事すべてが挙げた理由)
- 続けるなら守るのは、立つ時間の合計ではなく、パソコン作業を1時間を超えて続けない間隔(厚生労働省のガイドライン)
- 使わなくなった机は、座りの高さで固定するか、手放す。
電動はモーター付きの扱いを自治体に先に聞く
座る時間が長い人は、見直す先が机ではなく椅子かもしれません。
固定の机と椅子の高さ合わせは、上の比較表から絞れます。
スタンディングデスク やめたの よくある質問
- スタンディングデスクを使わなくなったのは、意志が弱いからですか?
-
そう考える必要はありません。
2026年7月21日時点で、検索上位のうち全文を確認できた5記事を集計したところ、5記事すべてが「立ち続けるのが疲れる」を挙げていました。
私自身も、16年立てる職場にいながら、自宅には入れない側を選びました。 - 1日何時間立てばいいですか?
-
厚生労働省のガイドラインが示しているのは、立つ時間の合計ではなく、パソコン作業を1時間を超えて続けないことです。
次の連続作業までに10〜15分の休止を入れ、途中にも1〜2回の小休止を取る、という目安です。
座位のほか、時折立位を交えることが望ましいとされています。 - スタンディングデスクの代わりになるものはありますか?
-
机に置く卓上の台や、今ある棚・出窓の天板で、立って作業できます。
席を立って区切るだけでも、1時間の目安は守れます。
試し方は「机を買わずに、立ち作業を試し直す」にまとめました。 - 使わなくなった昇降デスクは、売るのと処分するのと、どちらがいいですか?
-
置き続けるコストと、手放す手間を比べて決めます。
手取りを優先するならフリマアプリですが、大型家具は梱包と発送が関門です。
手間を優先するなら買取業者か譲渡、確実に片づけたいなら自治体の粗大ごみです。
電動はモーター付きの扱いが自治体で異なるので、先に窓口へ確認してください。 - 昇降機能を使わないなら、普通の机に買い替えるべきですか?
-
急いで買い替える理由は薄いです。
まずは座りの高さに決め直して、固定して使ってみてください。
それでも部屋の圧迫感や引っ越しがつらければ、そのときに手放せば足ります。
高さの決め方は、次の記事にまとめています。 - まだ買っていません。やめた人が多いなら、買わないほうがいいですか?
-
買うかどうかの判断は、職場で試した経験をもとに整理した別の記事のほうが直接の答えになります。
※本記事の検索上位記事の集計は2026年7月21日時点のものです。
検索順位は変動します。
研究結果の紹介は出典元の発表内容に基づくもので、個別の健康状態について助言するものではありません。
体の不調が続く場合は医療機関にご相談ください。

コメント