会社の椅子やゲーミングチェア、食卓の椅子に長く座っていると、太ももの裏に座面の前の端が当たってくる。
座布団を敷いても変わらない。
前に浅く座り直すと、今度は背もたれに届かない。
私は179cmで、163cmの妻と1台のオカムラ シルフィーを2024年12月から一緒に使っています。
体格の違う2人が同じ椅子に座るので、座面の奥行きは座る人に合わせて動かしています。
この記事では、太もも裏が座面に押される原因と、自分の脚の長さで確かめる測り方、身長の違う2人が同じ1台で奥行きをどこに合わせているかを、実測と公式の寸法で書きます。
- 太もも裏が座面に押される2つの原因(奥行きと高さ)
- 「お尻〜膝裏」と「座面の奥行き」を測って並べる方法
- 179cmと163cmが、同じ1台で奥行きをどこに合わせているか
- 今の椅子を替えずにできることと、その副作用
結論|「お尻〜膝裏」と「座面の奥行き」を測って並べる。私は約12cm短くてちょうどいい
太もも裏が座面に押されるのは、座面の奥行きが自分の脚に対して長いか、座面が高くて足が浮くかのどちらかです。
まず、お尻の後ろから膝の裏までの長さと、座面の奥行きを測って並べてください。
179cmの私は、お尻〜膝裏が約58cm。
シルフィーの座面の奥行きを最大の460mmにして、脚の長さより約12cm短い状態がちょうどいい位置です。
この12cmは私1人の値で、誰にでも当てはまる目安ではありません(個人の感想です)。
- 測るもの:お尻の後ろ〜膝の裏の長さ/座面の奥行き
- 座面のほうが短い:座面の前の端は膝の手前で終わる
- 座面のほうが長い、または差がほとんどない:前の端が膝の裏に届く
- 足の裏が床に着かない:奥行きより先に高さを見る
太もも裏が座面に押される原因は「奥行き」と「高さ」
太もも裏が座面に押される原因は、奥行きと高さの2つです。
奥行きが長いと座面の前の端が膝の裏に届き、座面が高いと足が浮いて体重が太もも裏に乗ります。
どちらも、椅子の寸法と自分の脚の長さの関係で起きます。
「座る部分が少し小さ目で、長時間座っていると太ももの裏に当たって痛いです。」(Yahoo!知恵袋)、「座面の奥行が50cm超えと広すぎて椅子に深く座れず椅子奥から浮いてしまいます。」(Yahoo!知恵袋)という声があります。
前者は会社のオフィスチェア、後者はゲーミングチェアの話です。
| 原因 | 起きること | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 奥行きが長い | 背もたれまで深く座ると、座面の前の端が膝の裏に届く | お尻〜膝裏と座面の奥行きを並べる |
| 座面が高い | 足が浮いて、体重が太もも裏に乗る | 深く座って足の裏が床に着くか |
2つは一緒に起きることもあります。
「深く腰掛けるとカカトがつかなくなりやすい。」(楽天レビュー)という声のように、奥まで座ると足が床から離れる椅子では、奥行きと高さの両方が効いてきます。
もう1つ見ておきたいのが、座面の前の端の形です。
前の端が角ばっているか、下に向かって丸く落ちているかで、同じ奥行きでも膝の裏への当たり方が変わります。
ここは寸法表に載らないので、座って確かめるしかありません。
まず「お尻〜膝裏」と「座面の奥行き」を測って並べる
背もたれにお尻を付けて深く座り、お尻の後ろから膝の裏までを測ります。座面の奥行きがそれより短ければ、座面の前の端は膝の手前で終わります。
測り方は次のとおりです。
1人だと体をひねって数字がずれるので、2人で測ります。
- 背もたれにお尻を付けて、深く座る
- 足の裏を床に着け、膝をおおよそ直角にする
- もう1人が、お尻のいちばん後ろから膝の裏までをメジャーで測る
- 座面の奥行きを、前の端から背もたれの付け根まで測る
奥行きを調節できる椅子なら、いちばん短い位置といちばん長い位置の両方を測っておきます。
私はお尻〜膝裏が約58cmでした。
シルフィーの座面の奥行きは、オカムラ公式で410〜460mm。
私が使っている最大の460mmでも、脚より約12cm短い計算です。
座面の前の端は、膝の裏より手前で終わっています。
出典:オカムラ公式の外形寸法代表図(PDF)(座面奥行き410〜460mm)。
2026年10月確認。
お尻〜膝裏は、私が座ってメジャーで測った値です。
公式の座面奥行きと、自分がメジャーで測った座面の奥行きは、測る位置が同じとは限りません。
並べるときは、自分の椅子を自分で測った値を使うほうが確かです。
差が何cmあれば当たらないかは、私の1例(約12cmでちょうどいい)までしか持っていません。
妻のお尻〜膝裏はまだ測っていないので、2人目の値は測りしだい足します。
179cmと163cmが、同じ1台で奥行きをどう合わせているか
私は座面の奥行きを最大のままにしています。
妻は普段は最大のまま座り、パソコン作業などで長く座るときだけ真ん中くらいまで詰めています。
動かすのは、座面の左にあるレバー1本です。

妻が長い作業で奥行きを詰める理由は、座面の前の端が膝の裏や太ももの裏に当たるからです。
短い時間なら最大のままで座っていますが、長く座る作業のときは、レバーで座面を手前に引いて合わせ直しています。
| 179cm(私) | 163cm(妻) | |
|---|---|---|
| 座面の奥行き | 最大(460mm)のまま | 普段は最大。長い作業では真ん中くらい |
| 詰める理由 | — | 座面の前の端が膝の裏・太もも裏に当たる |
| 座面の高さ | 45cm | 45cm(同じ) |
| 足の裏 | 床に着く | 床に着く |
シルフィーの奥行きの調節幅は、オカムラ公式で50mmです。
座面の左にあるレバー操作により、座面の奥行き調節が可能です。
(ストローク:50㎜)

出典:オカムラ公式 シルフィー製品ページ「機能」欄(2026年10月確認)
我が家では、座面の高さは2人とも45cmのままで、どちらも足の裏が床に着いています。
だから合わせ直すのは高さではなく奥行きです。
163cmなら誰でも45cmで足が着く、という意味ではありません。
我が家の2人の場合です。
2人で1台を使っていると、座るたびに動かす所は奥行きのほかにもあります。
全部で3か所の話は、こちらの記事にまとめています。
179cmと163cmが1年以上シルフィーを共用して分かったことは、レビューに書いています。
自分はどちら側か|「足の裏が床に着くか」×「膝の裏に座面の前が当たるか」
深く座ったとき、足の裏が床に着くか、膝の裏に座面の前の端が当たるか。この2つで、直すのが奥行きか高さか、椅子を替えるべきかが分かります。
| 膝の裏に当たらない | 膝の裏に当たる | |
|---|---|---|
| 足の裏が床に着く | 今のままでいい | 奥行きを詰める。詰められなければ、座る位置を前にずらすか背中側を埋める |
| 足の裏が床に着かない | 座面を下げる。下がらなければ足置き | 奥行きと高さの両方。両方を変えられる椅子を考える |
我が家の2人は、上の段です。
私は「当たらない」の側、妻は長い作業のときに「当たる」の側に来るので、奥行きを詰めています。
反対に、座面が短すぎて太もも裏の支えが足りないと感じる人もいます。
「座面の前後長さが短く、太もも裏の違和感、安定の不足感がどうしても拭えませんでした。」(note)という声です。
脚が長い人は、奥行きを伸ばせる椅子かどうかを見てください。
今の椅子に奥行き調節が無いときにできること
奥行きを変えられない椅子でできるのは、座る位置を前にずらす、背中側にクッションを挟む、足置きを使う、の3つです。
どれも別の所に副作用が出るので、表で選んでください。
「私は背が低いためお尻の位置を前の方にずらせば何とかなる」(楽天レビュー)という声がある一方で、前にずらすと背もたれに背中が届かなくなります。
| やること | 変わること | 副作用 |
|---|---|---|
| 座る位置を前にずらす | 座面の前の端が膝の裏から離れる | 背もたれに背中が届かない |
| 背中側にクッションを挟む | 座る位置が前に出る | クッションの厚みで背もたれの形が変わる |
| 足置きを使う | 足の裏が着き、太もも裏に乗る体重が減る | 置き場所が要る。膝が上がる |
| 座面に座布団を敷く | 座面が硬いときの座り心地 | 座面が上がって足が浮きやすくなる |
| こまめに立つ | 同じ姿勢が続かない | 作業が途切れる |
座面に何か敷くときは、高さが変わることに気をつけてください。
「円座に一日座っているとお尻は楽なのだが太ももが痛い」と書いた人は、さらにクッションを重ねて座面が上がり、「かかとがしっかり地面につかず太ももに圧力がかかって」いたそうです(note)。
我が家でも、以前仕事に使っていた食卓の椅子にクッションを敷いたことがあります。
座面が硬くてお尻が痛くなったからですが、敷いた分だけ座面が上がり、目線も上がりました。
座面に足したものは、そのまま高さに効きます。
足の裏が床に着かない人は、足置きを置くと、座面を下げずに足元を上げられます。
以下は広告です。特定の商品ではなく、ショップの「足置き台」の検索結果へ移動します。
椅子を選び直すなら、奥行きの調節幅・座面の低さ・前側のクッションを見る
椅子を選び直すなら、値段より「自分のお尻〜膝裏に座面の奥行きを合わせられるか」を先に見ます。
見るのは、奥行きの調節幅、座面をどこまで下げられるか、座面の前側の作りの3つです。
| 見る所 | 確かめること | シルフィー(オカムラ公式) |
|---|---|---|
| 座面の奥行き | 調節できるか。いちばん短い位置が、自分のお尻〜膝裏より短いか | 410〜460mm(50mmの範囲で前後) |
| 座面の高さ | いちばん低くして、深く座って足の裏が床に着くか | 420〜520mm |
| 座面の前側 | 前の端の形と、前側のクッションの作り | 硬さの異なる3種類のウレタンを一体成型(前方は柔らかめ・後方は硬め) |
出典:オカムラ公式 シルフィー製品ページ「機能」欄、製品詳細ページの仕様欄(座面高420〜520mm)、外形寸法代表図(PDF)(座面奥行き410〜460mm)。
2026年10月確認。
高い椅子なら起きない、というわけでもありません。
「椅子で太ももの裏が圧迫されるのか、とても痛いです。」(Yahoo!知恵袋)という質問は、アーロンチェアを使っている人のものでした。
値段だけでは決まらず、奥行きと自分の脚の長さの関係が効きます。
座面の前側について、オカムラは製品ページでこう説明しています。
硬さの異なる3種類のウレタンを一体で成型しました。
前方は、太腿を圧迫しない柔らかな座り心地のクッション。
後方には、お尻をしっかりサポートする硬めのクッションを採用しました。
出典:オカムラ公式 シルフィー製品ページ「機能」欄(2026年10月確認)
まとめ|測って並べれば、直すのが奥行きか高さかが分かる
太もも裏が座面に押される原因は、奥行きと高さの2つです。
深く座って、お尻〜膝裏の長さと座面の奥行きを測って並べてください。
179cmの私は、約58cmに対して座面の奥行き460mm、約12cm短い状態がちょうどいい位置です。
足の裏が床に着くなら奥行きを、着かないなら高さを先に見ます。
我が家では、奥行きを変えられるシルフィー1台を、身長の違う2人がそれぞれの位置に合わせて使っています。
私と妻が毎日座っているシルフィーの、1年以上使って分かった良い所と後悔した所は、レビューにまとめています。
椅子で太もも裏が圧迫されることについてよくある質問
- Q. アーロンチェアで太もも裏が痛いのはなぜですか?
-
アーロンチェアは、座面の奥行きがサイズ(A・B・C)で決まります。
座面の奥行きが自分の脚に対して長いサイズを選ぶと、前の端が膝の裏に近づきます。
サイズの選び方は、アーロンチェアのサイズはA・B・Cどれ?179cmと163cmが、座面の奥行きで確かめた選び方にまとめています。 - Q. エルゴヒューマンで太ももが痛いときはどうすればいいですか?
-
いまのエルゴヒューマンは、ENJOY ToBe 2を除く各モデルで座面の奥行きを調節できます(エルゴヒューマン公式の製品比較表・2026年10月確認)。
まず奥行きのレバーで座面を手前に引けるかを試してください。
エルゴヒューマンの公式の説明では「座面奥まで深く腰掛けた状態で、膝裏と座面の間に拳一つ分程の隙間がある奥行が理想とされています。」とあります(エルゴヒューマン公式「機能」)。
店で座って確かめた点は、エルゴヒューマンで後悔する5つ|オットマンは要る?店で2回座った179cmの確認点にまとめています。 - Q. 足置き(フットレスト)は必要ですか?
-
深く座って足の裏が床に着かないときに使います。
足の裏が着いているのに膝の裏に座面が当たるなら、足置きより先に奥行きを見てください。
机と椅子の高さの決め方は、机と椅子の高さは、先にある家具で変わる|JOIFAの計算式と179cm・163cmの実測で検証したにまとめています。 - Q. 小柄で座面が深すぎるときはどうすればいいですか?
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奥行きを詰められる椅子なら、短い位置に合わせます。
我が家の163cmの妻は、長い作業のときにシルフィーの奥行きを真ん中くらいまで詰めています。
詰められない椅子なら、座る位置を前にずらすか、背中側にクッションを挟みます。
どちらも背もたれとの間に副作用が出ます。 - Q. 太ももがしびれる・痛みが続くときは?
-
この記事で書いているのは、椅子の寸法と座り方の話までです。
しびれや痛みが続くとき、強いときは、医療機関に相談してください。

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