15万円の椅子は、1万円の椅子と本当に違うのか。
値段ぶん変わらないなら買いたくない。
1日8時間座る仕事だから良い椅子が要るのは分かっているのに、種類が多すぎて決められない。
この記事は、そこで手が止まっている人に向けて書きました。
先にお伝えすると、私はエンジニアではありません。
パソコン中心の会社勤めで、会社では支給品のオカムラ ポータムに、2023年6月ごろから平日1日8時間座っています。
帰宅後は、2024年12月から自宅のオカムラ シルフィーで副業のブログを書いています。
会社と家の2台を平日は毎日行き来していて、8時間座る中で意識した差が、この記事の3つです。
この記事で、8時間座る仕事で何を見て、どこで予算を分けるかをはっきりさせます。
- 1日8時間座るときに見る3つ(頭の置き場・背もたれの張り・座面と肘掛けの調整幅)
- 前傾とランバーサポートを、私が8時間の中で使っていない理由
- 7脚の早見表(ヘッドレスト・調整の幅・価格)
- 18万円を超える椅子の、座って決めるときの確かめ方
1日8時間座る仕事で見るのは、頭の置き場(ヘッドレスト)・背もたれの張り・座面と肘掛けの調整幅の3つです。この記事の7脚のうち、ヘッドレストまで付けた状態でいちばん安いのはシルフィーの約14.7万円(Kagg.jp一般価格・2026年10月19日時点)で、そこから上は仕様ではなく座って決めてください。
- 見る3つ:頭の置き場/背もたれの張り/座面と肘掛けの調整幅
- この記事の7脚でヘッドレストを付けた最安:シルフィーの約14.7万円(Kagg.jp一般価格・2026年10月19日時点)
- 18万円超の椅子:仕様の表ではなく、座って決める
1日8時間座るなら見る3つ:頭の置き場・背もたれの張り・座面と肘掛けの調整幅
会社のポータムと家のシルフィーを毎日行き来して、8時間を通して意識したのは、頭の置き場、背もたれの張り、座面と肘掛けの調整幅の3つでした。
キーボードとモニターが中心の仕事で8時間座る場合の物差しとして書いています。
どちらも背はメッシュで、肘は高さを調整できる椅子です。
違いが出たのは次の表の2行で、3行目は2台とも同じように使っています。
| 会社のポータム(支給品) | 家のシルフィー | |
|---|---|---|
| 頭の置き場 | ヘッドレストの設定なし | 可動ヘッドレスト(高さ100mm・角度35°) |
| 背もたれの張り | 私の感じ方では柔らかめ | 私の感じ方では強め |
| 座面の奥行き・肘の高さ | 奥行き40mm・肘100mmの調整幅 | 奥行き50mm・肘100mmの調整幅 |
※公式の数値はオカムラ公式(ポータム・シルフィー・2026年10月19日確認)。
張りは数値の公表が無く、私が座って感じたことです。

頭の置き場:会社の椅子にはヘッドレストの設定がない
ポータムにはヘッドレストの設定がなく、背もたれを倒しても頭を預ける所がありません。会社の椅子で私が困っているのは、この1点です。
8時間座っていると、頭と首を預けたくなる瞬間があります。
ポータムのオプションにはショルダーレストがありますが、公式は「背上部をしっかり支えます。」と説明していて、頭を預けるための部品ではありません。
家のシルフィーには可動ヘッドレストを付けています。
普通に作業している間は頭が触れませんが、少し後ろに下げたときに支えてくれるので、作業の合間にそのまま頭を預けて休んでいます。
ヘッドレストの要否は、身長でも変わります。

背もたれの張り:同じメッシュでも、会社は柔らかく家は強い
ポータムのメッシュは柔らかく包み込まれるような座り心地で、シルフィーのメッシュは張りが強く背中をしっかり支えてくれます。どちらが上ではなく、好みの差です。
私は張りのあるシルフィーのほうが、作業に集中しやすいと感じます(個人の感想です)。
包み込まれる座り心地が好きな人は、ポータムのほうが合うと思います。
張りは公式が数値を出していない項目です。
仕様の表で比べられないので、後ほど「座って決める」章で確かめ方を書きます。
座面と肘掛けの調整幅:8時間で効いたのは、高さと奥行き
8時間座るうえで効いたと感じる調整は、肘掛けの高さと、座面の高さ・奥行きでした。
会社の机と家の机は高さが違うので、椅子の側で合わせることになります。
家の机は74.5cm、肘掛けは72cmにしています。
座面の奥行きは、シルフィーでは最大の460mmが私にはちょうどいい長さです。
この3つは、どちらの椅子も調整できます。
買う前に確かめる点は、選ぶ椅子に座面の奥行きと肘の高さを動かす仕組みがあるか、その幅はどれだけか、です。
前傾とランバーサポートは、私はほとんど使っていない
よく勧められる前傾とランバーサポートは、私はほとんど使っていません。キーボードとモニターが中心の仕事なら、この2つに予算を上げなくてよい人がいます。
「前傾姿勢で仕事は行うことが多い」という質問や、「ランバーサポートの盛り上がりが大きいと合わないのではないか」という質問を見かけます(Yahoo!知恵袋)。
どちらも私の使い方に置き換えると、答えが出ます。
私が前傾を使うのは、手書きと「ここぞ」の時だけ
家のシルフィーには前傾が10°ありますが、使う頻度はかなり低いです。
使うのは、ノートに手でメモを書くときと、集中したい「ここぞ」の場面だけです。
キーボードを打つ間は上半身が前に出ないので、前傾の出番がありません。
会社のポータムには前傾がありません。
紙に手で書くと背中が背もたれから離れますが、パソコン作業の間は困りません。
前のめりで手書きや描く時間が長い人は、前傾の付いた椅子が候補です。
分け方は次の記事にまとめています。
私はランバーサポートを、2回座って付けなかった
2024年4月と11月に家具店でランバーサポート付きのモデルに座り、2回とも「いらない」と判断しました。
背中に異物が当たっている感じがあり、リクライニングするとそれがはっきり出たからです。
会社のポータムはランバーサポートのオプションが付いていない構成で、8時間座っていても、そこで困ったことはありません。
自宅でランバーなしのシルフィーに座ってからは、背もたれのフィット感で足りていると感じています。
予算の早見表:8万〜11万円台・12万〜15万円・18万円超
ヘッドレストが公式に選べるのは7脚のうち4脚で、付けた状態の最安はシルフィーの約14.7万円です。ヘッドレストを後回しにするなら、ポータムの8万円台かセイルの11万円台から始まります。
| 機種(私との関係) | ヘッドレスト | 座面の奥行き/肘の高さ | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| オカムラ ポータム(会社で毎日8時間) | なし | 奥行き40mm/肘100mm | 84,590円(Kagg.jp一般) |
| オカムラ シルフィー(家で毎日) | 選べる(可動は高さ100mm・角度35°) | 奥行き50mm/肘100mm | 本体118,030円。エクストラハイバック+可動ヘッドレストは+29,150円で、足すと147,180円(Kagg.jp一般) |
| ハーマンミラー セイル(店で数分) | なし | 奥行きは調整あり(430〜480mm)/肘は高さ調整 | 116,600円(Kagg.jp) |
| オカムラ バロン(店で数分) | 選べる(可動は上下90mm・前後20°) | 奥行き50mm/肘100mm | 181,390円(Kagg.jp一般・ハイバック・アジャストアームの構成) |
| ハーマンミラー アーロン Bサイズ(店で数分) | なし | 奥行きは調整なし(432mm固定)/肘は高さ約102mm | 268,400円(Kagg.jp) |
| エルゴヒューマン プロ2(店で2回) | ハイバック型にあり、ロー型はなし | 奥行き・肘の高さとも調整あり | 希望小売価格 ロー247,500円/ハイ264,000円 |
| オカムラ コンテッサ セコンダ(店で2回) | 選べる(大型固定/小型可動) | 奥行き50mm/肘100mm | 308,440円(Kagg.jp一般・エクストラハイバック・大型固定ヘッドレスト付き) |
※2026年10月19日時点。
15万〜18万円の間に、この記事の7脚はありません。
バロンの価格はヘッドレストなしの構成です。
エルゴヒューマンの希望小売価格は、公式ページの表示(2026年7〜8月時点の注記つき)です。
Kagg.jpは販売ページの一般価格(会員価格はさらに下がる表示があります)、エルゴヒューマンは公式ページの希望小売価格です。
価格は変動します。
ポータムはCF81XR-FKA1(スタンダードバック・背メッシュ・アジャストアーム)、シルフィーはC685XR-FMP1(ハイバック・背メッシュ・アジャストアーム)の構成です。
※出典:ポータム・シルフィー・バロン・コンテッサ セコンダ・ハーマンミラー アーロン・ハーマンミラー セイル・エルゴヒューマン プロ2 ハイ・Kagg.jp シルフィー
背もたれの張りは、表に入れていません。
公式が数値を出していないので、この章の下で座って確かめる方法を書きます。
自分がどの段かは、ヘッドレストを後回しにできるかで分かれます。
- 8万〜11万円台:作業中に頭を預けたくならない人(ポータム・セイル。
私が会社で座っているのはポータム) - 12万〜15万円:ヘッドレストを付けて、座面と肘の調整幅も確保したい人(家のシルフィーの段)
- 18万円超:シルフィーで足りない点(ヘッドレストの動き方や、張りの好み)を、座って確かめたい人
5万円以下で選ぶ人向けの記事は、このあとのよくある質問に置きました。
各機種の確認点は、機種ごとの記事に書いています。
エルゴヒューマン・バロン・セイルの確認点も、それぞれの記事にあります。
18万円を超える椅子は、仕様ではなく座って決める
18万円を超える椅子は、仕様の表だけでは決まりません。座って決めるのが確実です。
「いくら勉強してスペック理解だけしても結論は出ませんよ」と答える人もいます(Yahoo!知恵袋)。
Zennには、アーロンやオカムラなど4脚に50万円ほど使った人の記事があります(Zenn)。
私は2024年4月と11月の2回、札幌の家具店で座りました。
4月は8脚に座って、その場で感想をメモしています。
ヘッドレストについてのメモは、次のとおりです。
- アーロン(Bサイズ):「ヘッドレストがないからリラックスできない」
- エルゴヒューマン:「ヘッドレスが絶妙な位置にあって良い」
- コンテッサ セコンダ:「小型ヘッドレストはあまり意味をなさない」
3つの物差しのうち、ヘッドレストは試座でも引っかかったところです。
数分座った感想なので、優劣ではありません。
私がシルフィーを選んだのも、座ってからです。
コンテッサ セコンダの座り心地は確かに良かったものの、値段以上の差は感じず(個人の感想です)、座り心地と値段の釣り合いでシルフィーにしました。
店で座るとき、先に確かめる3つ
2024年4月の試座で失敗したのは、座面の高さと奥行きを自分に合わせず、リクライニングの強さも店の設定のまま座ったことです。
同じ失敗を避けるなら、次の3つです。
- 座面の高さと奥行きを自分に合わせてから座る
- 後ろに倒して、頭を預ける所があるかを確かめる
- リクライニングの強さを自分に合わせてから倒す
座れる場所の探し方は、次の記事にまとめています。
中古で買う場合の見方は、次の記事です。
椅子の前に、机の高さと座りっぱなしを確かめる
椅子を高くしても、机が低ければ縮こまったままです。椅子を替える前に、机の高さと、座り続ける時間を確かめてください。
「椅子を一番高くすると脚が楽で座りやすいのですが、机が低すぎて縮こまらないとパソコンも書き物もできません」という質問があります(Yahoo!知恵袋)。
机と椅子の高さの決め方は、次の記事に計算の手順を書いています。
座り続ける時間については、厚生労働省のガイドラインが目安を出しています。
パソコンなどの作業は、連続して1時間を超えないようにし、次の作業までに10分〜15分の作業休止時間を設けるよう、事業者が指導することとされています(厚生労働省 情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン・別紙「作業管理」)。
まとめ:見る3つ・予算の段・座って決める
1日8時間座るなら、頭の置き場、背もたれの張り、座面と肘掛けの調整幅を見てください。この記事の7脚では、ヘッドレストまで付けた最安はシルフィーの約14.7万円(2026年10月19日時点)で、18万円を超えたら座って決めてください。
- 頭の置き場:ヘッドレストの設定がある椅子か、公式で確かめる
- 背もたれの張り:数値が無いので、座って確かめる
- 座面と肘掛けの調整幅:奥行きと肘の高さを動かせるか、幅はどれだけか
- 予算(この記事の7脚):ヘッドレストなしで8万円台から、付けて約14.7万円から(2026年10月19日時点)
私は会社のポータムにヘッドレストの設定がないことを、毎日の8時間で意識しています。
シルフィーで決めるなら、買う店ごとの値段は次の記事で比べています。
エンジニア・プログラマーの椅子のよくある質問
- エンジニアにゲーミングチェアはありですか?
-
仕事で8時間座るなら、まずヘッドレストの有無と、座面の奥行き・肘の高さを動かせるかを見てください。
ゲーミングチェアを仕事に使うときの見方は、次の記事にまとめています。 - プログラマーに前傾は要りますか?
-
キーボードとモニターが中心なら、前傾は後回しでよいと私は考えます。
私も家のシルフィーの前傾を、手書きと「ここぞ」の場面でしか使いません。
前傾の要否は次の記事にあります。 - 5万円で選ぶならどれですか?
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この記事の7脚は、いちばん安いポータムでも8万円台です。
5万円以下で選ぶなら、予算と身長で7脚から選ぶ記事を見てください。 - 会社の椅子と家の椅子は、同じにしたほうがいいですか?
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私は会社がポータム、家がシルフィーで、毎日違う椅子に座っています。
同じにしなくても困ってはいませんが、会社の椅子にヘッドレストがないことは、毎日の8時間で意識しています。
私の会社のポータムは支給品で、自分では選べませんでした。
頭の置き場が気になるなら、家の椅子で補うのも1つです。 - デスク環境はエンジニアも椅子から決めるべきですか?
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椅子と机の高さは、片方だけでは決まりません。
先にある家具から決めるやり方は、次の記事に書いています。 - オカムラの中で選ぶなら、どれですか?
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この記事の範囲では、ヘッドレストなしで足りる人は8万円台のポータム、ヘッドレストを付けたい人は12万〜15万円のシルフィーです。
13シリーズを価格で分けた記事があります。 - 高い椅子を中古で買うのはどうですか?
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私は2024年にシルフィーを買う前に中古を本気で検討し、座面クッションと背メッシュのへたりを避けたいことと、中古にはオカムラの保証が引き継がれないことから、新品を選びました。
今は、状態が確かめられるなら中古でもよいと考えています。
確かめ方は次の記事にまとめています。

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